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B787-8(JA809A)の搭乗記録です.

2012.10.06 Sat

B787-8(JA809A)の搭乗記録です.

B787-8も昨年11/1に就航して,そろそろ1年が経過しようとしていますが,
中々乗る機会がなく,今回が初めての搭乗となりました(日に日に薀蓄だけは溜まっています(笑)).
実は昨年の初就航の東京−岡山線予約取れたのですが,
仕事の関係でキャンセルを余儀なくされたので,そのリベンジでもあります.

鹿児島空港エントランス,鹿児島空港は今年開港40周年を迎えます.


ANA629便として鹿児島空港に到着したJA809A,折り返しANA630便と東京へ飛びます.


鹿児島空港6番スポットにANA630便として出発準備中のJA809A.空港内ターミナルより撮影.


さて,フライトですが,
2012/08/14の鹿児島発東京行きANA630便,
定刻18:55発.シップはB787-8(JA809A),駐機スポットは6番スポット.
当日は盆休みという事もあり既に満席でした.
キャビンクルーは9名,通常8名らしいので,1名多いですね.
いつもの通り登場前にCAさんにフライトログの記入をお願いし,席へ着席.
プレミアムクラスを予約しようと思っていたのですが,
既に空きがない為,今回は普通席にしました.
座席の場所は左エンジンの真横(11A)辺りです.
窓から外を覗くとロールスロイスのロゴがくっきりと見えます.
夏場ですが,既に廻りは暗くなってきています.
早速,電子カーテン(ディマブル・ウインドウ)どんなものかと思い暗くしてみたりしました.
意外に反応は早い気がしました.
完全に暗くしても,97%位までしか暗くならずと聞いていたので,
外の景色は薄っすらと確認できました.

JA809Aからの機窓です.既にL2ドアのPBBは離れていますが,L1ドアはまだオープンしています


電子カーテン(ディマブル・ウインドウ)を操作してみました.仕様通り完全に真っ暗にはなりません.


座席から後方斜めを望む.ウイングレットの向こうにANAのB6がタッチダウン.


機は,定刻の18:55にブロックアウト,機体はプッシュバックされ,ノーズを南(桜島方面)へ,
プッシュバック完了後,P3→P2→P1-TWY経由T1を経てRWY34に進入で.RWY34進入後は一旦停止し,
その後離陸滑走を開始です.エンジン音が大きくなり機が滑走を開始しました.
エアボーンしたのは誘導路T6の辺りでしょうか,
しかしながらエンジンはフルパワーではなかったと思います.
満席の上に荷物も.ペイロードもそれなりに重いと思いますが,
一寸長めの滑走で,ふわりと浮いた感じの離陸です.
B7の様に離陸時に頭が座席にヘッドレスに押し付けられる様な感じは全くなかったです.

鹿児島空港での移動経路


RWY34離陸後は上昇しながら右旋回します.
その後暫く水平飛行してから左旋回したので,
標準計器出発方式(SID)はMIDAI ONE RNAV DEPARTUREだと思われます.
この経路は,東京,大阪,名古屋方面でよく使われるSIDです.
暫く上昇を続けると機窓左下に宮崎市内の明かりが見えてきました.
明かりが後方に移ると日向灘を超え太平洋上空です.
九州を離れ,その後は四国の足摺岬沖をへて,紀伊半島串本沖を通過,
伊豆大島を目指すルートだと思われます.既に陽が沈んでおり夜間飛行でしたが,
窓から外を見ると列島の明かりが見てとれます.
それより,機体下部のアンチコリジョンライトの点滅が明るくて,
景色が赤く染まりす.写真撮影を試みましたが,上手く撮影できませんでした.

鹿児島空港の標準計器出発方式(MIDAI ONE RNAV DEPARTURE)チャート


機内設備はJA809Aという事で,国内線仕様でした.
なので,普通席には個人モニターは設置されていません.一寸残念
モニタは天井から降りて来るタイプの物で,
現在の飛行状況や地図などを写し出してくれます.
液晶画面で視野角も広く見やすかったです.

JA809Aのシートの写真.JA809Aは国内線仕様の為,軽量化された新シートを搭載しています.
暫定国内線仕様なら,Yクラスでも個人モニターがあるのに・・と・・


機内モニターの様子.現在の飛行状況をリアルタイムに表示してくれます.これは地図モード


機内モニターの様子.現在の飛行状況をリアルタイムに表示してくれます.これは到着地までの情報.


B787-8の機内には,ユニバーサルデザインが施されているという事で,
色々と確認しました.先ず目に付いたのが,非常口の案内版です.
デパートとかの非常口でみられる物そのまんまでした.
更に天井部分の物入れですが,ノブを上下どちらに動かしても開くのを実体験しました.
人に優しい設計ですね.
また.キャビン内の空調や照明などもタッチパネルで細かく調整できる仕様の様です.

機内のユニバーサルデザインです.非常口表示は,デパートの非常口表示と同じですね.


CAさんのジャンプシート上部にあるタッチパネル.この画面はエアコンの温度操作のモードになっています.


座席上部の読書灯.LEDですので,小型ながらとても明るいです.


で,B787-8の乗り心地ですが,うーん・・B787-8には申し訳ないけど,
個人的にはB4の方が良いです.座席がエンジンの真横の席って事もあると思いますが,
何か微妙に席が振動している感じを受けました.
機体の揺れですが,気流が所々乱れており揺れる可能性もありますとの機内アナウンスがありましたが,
飛行中は大した揺れではなかったと思います.
残念ながらB787-8だから揺れなかったのか?と言われると判りません.
窓の大きさは,やはり多機種と比べ大きいですね.
乗るなら断然昼間が良いかと実感です(笑).
鹿児島線という事もあり,巡航高度は国際線並みの39000ftです.
B787-8は機内与圧が6000ft程度とされているとの事でしたが,
飛行時間が短時間という事もあり,余り感じませんでしたが,
国際線など飛行時間が長い場合は,やはり疲れ具合は少ないのではと思いました.
残念ながら機内照明でレインボーカラーの演出なかったです.

ちなみに此方はJA804Aの客室内.レインボーカラーの演出中,知人より頂いた写真です.


そうするうちに機は伊豆大島上空を通過して,千葉県館山上空です.
窓から見ると館山市内の灯が見えます.暫くして左旋回を行い房総半島を北上する感じです.
暫く飛行を続けたまま左旋回しないので,
この時点で羽田空港の着陸滑走路はRWY34L,RWY34Rへのアプローチではなく,
RWY22へのアプローチと確信できました.窓の前方を見ると2機ほど先行機が居ます.

羽田空港への標準到達経路(STAR)は飛行経路からして.ACON ARRIVALと思われます.
本来は千葉県の御宿上空を経由して千葉市上空へ向かう経路ですが,
どうやらショートカットした様で,館山から千葉市方面へ直進している感じでした.
窓から千葉の沿岸,向こうには三浦半島,横浜,そして,羽田空港の明かりも見えます.
暫くして左旋回,多分この辺りがRWY22への進入旋回ポイントなのでしょう.
地図で確認したら,千葉市の西側辺り(千葉東金道路の大宮IC上空辺り)です.
ふと窓の外を見るとMD-90が1機凄い速度ですれ違っていきました.
此処が問題の交差ポイントかと思いました.
チャートでは,南側(西日本方面)から進入する機は高度5,000ft,
北側(東日本方面)から進入する機は高度4,000ftの高度指定です.
2機の交差高度は1000ft(約330m)なので,同時交差ならニアミス近いです(笑).
一瞬通過するMD-90をみて.おーっと思いました.

写真撮影したかったですが,既に降下中の為写真撮影はNGです.
このMD-90はD-RWYに向かいアプローチして行きました.
搭乗前にお願いしていたフライトログをCAさんから受けと取りました.
搭乗ありがとうございましたとのコメントに加え,
B787のシールも貼ってありました.まるでフライトログブックが,絵日記かシール帳の様です(笑)

この日のフライトのログブック


機は千葉市上空で左旋回し西へ向かいます,再び陸地を離れ東京湾上空です.
右側の席ならば,東京ディズニーリゾート群の灯が見えるはずです.
飛行経路からRWY22へのアプローチはILSではなく,LDAアプローチである事が判りました.
LDAは非精密誘導のやり方でILSとは違いローカライザーの電波発信角が,
滑走路から3度ずれて発信されています.
このローカライザーと滑走路を目視してアプローチする非精密進入方法で,
国内では羽田空港のRWY22とRWY23のみに設置されているます.
LDAアプローチで滑走路が目視でき進入を行なう最終ポイントが,
東京湾ゲートブリッジの東京湾側上空にあたります.
羽田空港からRWY22への着陸機を見ると途中で旋回して進入してくるのが見えますが,
その旋回場所がそのあたりです.
LDAアプローチですが,基本は滑走路に目視できる視界の良い日中がメインの様ですが,
実際は視界のいい夜間も行なわれているのが現状の様です.

羽田空港へRWY22へのLDA進入チャート.


機は程なくしてRWY22へタッチダウン.エンジンリバースですが,
意外にリバース音が大きいのが記憶に残ってます.
恐らくB7より大きいのではないかなと思います.
RWY22着陸後は誘導路B4経由B-TWY,RWY16Rを横断し,
Q-TWY→K-TWY→E-TWYを進み405番スポットへ到着です.
てっきり到着スポットはPBB付きかと思っていたのですが,
スポットからターミナルまではバス便です.
B-TWYから着陸した後続機をみましたが,B8でした.

羽田空港着陸後の駐機スポットまでの移動経路


ANA630の鹿児島空港から羽田空港までの飛行経路(後日flightradea24.comで確認)



で,スポット到着後,最後は例の如く機体の銘板の撮影です.
バス便なので少々慌て気味・・ですが,撮影するぞ!モードです.
銘板位置ですが,これ撮影が非常に難しい場所なんですが.
ほぼ乗客の降機も終えてから,CAさんに声をかけ急いで撮影しました.
写真をアップしておきますのでご覧ください.
銘板には機種名,製造番号等が打刻してあります.
更にB787の銘板の横にはB787 DreamLinerのロゴが入ったプレートも取り付けてありました.
さて,この銘板の場所ですが,知りたい方は是非コメントメールを下さい.

JA809Aの銘板.銘版には機種名,製造番号等が打刻してあります.


JA809Aの銘版の横には787DreamLinerのロゴが入ったプレートも表示されてました.


今回.やっと初めてのB787-8搭乗となりましたが,
これから乗る機会も増えると思います.これからB787-8に乗る方も,
もう乗ってまた乗る機会がある方も,機内で楽しめる参考になればと思います.

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Category: 航空

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BOEING 747の大ファン.ANAGrの機材を中心に,空港で撮影した機体や,機体整備工場で整備中の機体のトリトンブルーの機体達の紹介に加え,航空関係全般のお話や,様々な情報,その他趣味の話なども掲載してまいります.どうぞ宜しくお願い致します.プロフィールのアイコンはANAより使用許可を頂いております.

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