週末から広島空港が通常運用に戻れそうです.
2015.09.17 Thu
週末から広島空港が通常運用に戻れそうです.こんばんは.
広島空港ですが,4/14のアシアナ航空機(OZ162便,A320,登録番号HL7762)による,
着陸時の航空事故により計器着陸装置(ILS)が破損,
2日後の4/16まで滑走路が閉鎖され,4/17より暫定再開,
ILSは5/5からRVR(滑走路視距離)が550m以下のカテゴリーI(CAT I)で運用されていましたが,
事故発生前と同じ,カテゴリーIIIB(CAT IIIB)の設置が終わり,飛行検査を終了,
9/19の07:30から,運用を開始するとの事です.
カテゴリーIIIB(CAT IIIB)の再開によりRVRはCATIの550m以上から,
100m以上に大きく緩和され,就航率の向上が期待されます.
CABによると,8月下旬に新しいアンテナ機材を設置し,8/27と28にフライトチェックを実施し問題がなかったため,
29日からは新しいアンテナでの運用を開始したが,カテゴリーはCAT Iに据え置いたとの事.
9/15日からはRVRが,200メートル以上の「カテゴリーIIIA(CAT IIIA)」に切り替え,
新しいアンテナの運用評価時間は500時間で,問題がなければ19日からCAT IIIBに戻すとの事です.
ちなみに・・広島空港と同じCAT IIIbを有する国内空港は,
北から,釧路空港(RWY17),新千歳空港 (RWY19R),青森空港(RWY24)
成田国際空港(RWY16R),中部国際空港(RWY36),広島空港(RWY10)
熊本空港(RWY07)の7空港です.
また,ILSのカテゴリーの決心高 (DH),滑走路視距離 (RVR)の仕様は以下の通りです.
カテゴリーI (CAT I),DH:200ft以上 ,RVR:550m (1800ft) 以上または視程800m以上
カテゴリーII (CAT II),DH:100ft以上200ft未満 ,RVR:350m (1200ft) 以上
カテゴリーIIIA (CAT IIIA),DH:100ft未満または設定なし, RVR:200m (700ft) 以上
カテゴリーIIIB (CAT IIIB),50ft未満または設定なし,RVR: 50m (150ft) 以上、200m (700ft) 未満
広島空港ですが,ILS設備の使用不可,また仮復旧ではカテゴリーレベルが低くなった関係で,
事故前と同じ条件でも就航できない状態が長く続いたと思います.
気象条件が悪いと,出発前の天候調整,出発しても条件付きでダイバード等の悪影響もありましたが,
ILS CAT IIIBの運用再開により就航率も回復しそうですね.
それに伴い旅客数の回復も期待したいですね.
新幹線には負けて欲しくないですね!.
コラム執筆はじめました
http://latte.la/user/129314
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Category: 航空