ボーイング,787型機の導入支援でANAと提携へ!.
2015.08.10 Mon
ボーイング,787型機の導入支援でANAと提携へ!.こんばんは.
既に報道発表されていますが,
ボーイングがANAと提携し,787を導入した航空会社を支援すると発表しました.
この支援ですが,エアライン整備作業を支援するサービス「ゴールドケア」で,
787型機を導入するエアラインの支援について,ANAと提携するもので,
ボーイングがアフターサービスについて,エアラインと提携するのは世界で初めてとの事です.
ボーイングジャパンのHPより
http://www.boeing.jp/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9/2015/8%E6%9C%88/boeing_ana_consulting_agreement.page?
ANAのHPより
https://www.ana.co.jp/pr/15_0709/15-ana-boeing0807.html
ANAですが,ご存知の通り,世界に先駆け787を選定,ローンチカスタマーとして,
787を世界で最初に商用飛行されました,現在では787を40機保有しており,
全世界でも最も多くの787の運航をおこなってり,
他のエアラインに比べ機体の部品や電子機器部の整備時間も長く,
ボーイングはこの知見をANAと共同で活用し,787を初めて運航するエアライン向けに,
整備のポイントや機体の管理ノウハウを提供するとの事です.
ANAからは,導入時から787に関わる整備士資格を持つエンジニアを1人,
ボーイングの英国拠点に6カ月間派遣し,英国拠点が受け持つ,
欧州のゴールドケア加入航空会社が787を初導入時に,
商業運航開始後のトラブル対処方法などのノウハウを提供するとの事です.
787ですが,
2015/7末時点で,60社から1095機(787-8:457機,787-9:498機,787-10:140機)を受注し,
うち304機(787-8:264機,787-9:40機を引き渡し済みで,
現在の生産レートは月産10機で,2016年末に12機,2020年には14機と順次増産予定.
ANAですが,787-8:36機,787-9:44機,787-10:3機の計83機を発注済みで,
現在787-8:34機,787-9:6機の40機を受領済み.787-10の導入で,
アジアで初めての787全シリーズを運航するエアラインとなります,
世界的には,ユナイテッド航空に続き2社目となります.
787一番の現行機との違いは機体材料ですね.炭素繊維強化プラステック(CFRP:Carbon-Fiber- Reinforced Plastic),
その技術を獲得するまで,かなり長い期間の開発が行われましたし,
記憶にある所では,リチュウムウオンバッテリーの火災で,全世界で運航停止となる苦い経験もありました.
残念ながらどの様な経緯でバッテリー火災に至ったかは未解明のままですが,
エアラインのアフターサービスの提携先として787の経験の一番深いANAが選ばれた事は
当然だと思いますが,やはり初物の航空機なのでANAも苦労があったと思います.
そのノウハウが後進のエアラインに生かされると良いですね.
記念すべき,787-8の初号機と2号機のコラボレーション.
手前787-8初号機JA801A,後方787-8の2号機JA802A(2011/12/27 羽田空港にて撮影)

コラム執筆はじめました
http://latte.la/user/129314
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Category: 航空