A350の日本路線初就航のエアラインはどこ?
2015.07.29 Wed
A350の日本路線初就航のエアラインはどこ?こんばんは.
日刊工業新聞の07/28の記事にエアバスA350に関する記載がありましたので,
ご紹介します.
現在,A350ですが,エアラインの引渡しが本格化しており,
A350-900のローンチカスタマーのカタール航空に続き,アジアで初めてとなる.
ベトナム航空も受領.A350は777に対抗する機材として開発を進めてきたもので,
現在,781機を受注し,2019年にはJALへの導入が行われるとの事.
A350は2013/6に初飛行を実施し,2014/12にカタール航空が初号機を受領し,
2015/1にドーハ=フランクフルト間で営業運航を始めた.
7/2には,アジアでは初めて,ベトナム航空が受領し,8月に2機目を受領する予定で,
今後は,今秋にフィンランドのフィンエアー,年末にブラジルのTAM航空に,それぞれ初号機を納入する計画との事.
6月のパリ航空ショーでは,ガルーダ・インドネシア航空が30機を発注するなど,
受注の方も,順調に拡大しているとの事.
で,日本路線へのA350投入はあるのか?・・ですが.
ベトナム航空は,日本路線へのA350を投入したいとの希望がある様ですが,
初物のA350を日本路線に就航させるには,日本の国土交通省航空局に対し,
メーカーが型式証明を取得したのち,航空事業者も事業認可などの手続きが必要になる.
未就航の機材を初めて導入するには,耐空証明や機材の登録証明などのほかに,
整備や運航の体制を国土交通省の担当者にチェックしてもらい,承認を得る必要があります.
で,この手続きを外国エアラインが行うにはハードルが高く,
これら初物の手続きを,日本のエアラインに頼りたいのが本音の様で,
ベトナム航空としては,JALがA350を導入する,2019年になるとの考えの様です.
当然JALが導入するので,エアバスは航空局に対し型式証明を申請しますが,
ベトナム航空が航空事業者として事業許可を申請するのは大変そうって事ですね.
ベトナム航空は,先日797-9の受領を受けましたが,
先ずは日本路線はA350ではなく,787-9を2016年初めに投入する方針の様です.
一方,JALの動きですが,
2013/10に,エアバスと31機の確定発注とオプション25機を含め,
最大56機を購入する契約を結び,発注数は,オプションまで含めると,
カタール航空,シンガポール航空,エティハド航空,ユナイテッド航空に次ぐ5番目の規模となるそうです.
A350の契約ですが,従来の機材調達のスケジュールに比べると,1年半ほど早いとの事で,
受領に向け,エアバスのオフィスがあるフランスのトゥールーズに3月まで技術者1人を長期滞在させ,
6月には2人を派遣との事です.
JALは,ローンチカスタマーのカタール航空と同じ航空連合「ワンワールド」に加盟していることから,
担当者間の情報交換などを行っており,カタール航空の運航便に搭乗し,運航や客室、整備などの調査を進めているそうです.
空港のA350対応ですが,JALのA350の運航が始まれば,
日本の各空港にも多くのA350が乗り入れる事になり,その中で成田空港によると,
A350はそれほど大きな機材ではないため,A380の様な,
受け入れに向けた大規模な設備投資などは必要ないとの事で,
各空港では,ボーディングブリッジやスポットなど,設備が条件を満たしているか,
図面などをもとにチェックし運航開始に備える事になるそうです.
日本で最初にA350が見られるのは,ベトナム航空との憶測もありましたが,
やはり・・今のところは,2019年のJALのA350が最初になるかもしれませんね.
丁度同じ時期にANAでは777-9Xが導入される予定なので,
両社の新鋭機が出揃う事となりますね.
そのまえに・・国産旅客機,MRJの就航も楽しみです.
コラム執筆はじめました
http://latte.la/user/129314
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