2月に発生した台湾での航空事故の原因が判明しました.
2015.07.03 Fri
2月に発生した台湾での航空事故の原因が判明しました.こんばんは.
今年の2月6日に,台湾の松山(ショウザン)空港を離陸した,トランスアジア航空235便(GE235便)が
離陸直後墜落した航空事故が発生したのは記憶に新しいですね.
車載カメラで墜落の瞬間が捉えられていましたが,衝撃的でしたね.
GE235便の墜落原因として7月2日に台湾飛航安全調査委員会(Taiwan's Aviation Safety Council)が
発表した報告書によると,GE235便の墜落に原因ですが,エンジン2基のうち,
正常に動いていたエンジンを誤って停止した事による操縦ミスとの事故報告書です.
ブラックボックス(ボイスレコーダー)の音声記録として,
墜落直前にパイロットが,”わあ~間違ったレバーを引き戻してしまった”と叫んでいた事が明らかになったとの事です.
実は今回の事故に良く似た墜落事故が英国で起きています.
ブリティッシュミッドランド航空92便不時着事故と呼ばれる事故ですが,
1989年1月8日に英国のヒースロ空港を離陸したベルファスト行きの,
ブリティッシュミッドランド航空92便(737-400型.機番:G-OBME)がパイロットの操縦ミスで,
ダイバード先のイーストミッドランズ空港に緊急着陸する際に推力を失い滑走路手前で墜落し,
不時着時の衝撃で39名が死亡,その後病院に搬送された8名が死亡し犠牲者は計47名となった事故です.
この原因ですが,今回のGE235便と同じく,エンジントラブルが原因で,
問題のないエンジンを誤って停止した事に起因します.
調査の結果,737-400のエンジンであるCFM56-3の設計上の欠陥,
また,コクピットとのエンジン関係の計器モニターの配列がわかり難い表示等の問題もあり,
事故後5ヶ月間737-400は全世界で飛行停止となっています.
今回のGE235便ですが,ATR-600での飛行経験が浅かったとの指摘もありますが,
このブリティッシュミッドランド航空92便のパイロットも737-400での飛行経験が浅く,
機長で23時間とコパイで53時間しかなく,エンジン関係のシミュレータは未経験だったとの事です.
エンジントラブルの際,正常なエンジン間違って停止する等考え難いですが,
飛行の経験と言うより,やはりその機種での経験と言った感じもしますね.
実機で訓練できない分,如何にシュミレータで訓練をカバーできるかが課題とも言えますね.
コラム執筆はじめました
http://latte.la/user/129314
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