アシアナ航空A320が広島空港で着陸失敗.
2015.04.15 Wed
アシアナ航空A320が広島空港で着陸失敗.こんばんは.
また残念な航空機事故が起きてしまいましたね.
広島空港で,4/14韓国の仁川発広島行のアシアナ航空162便(OZ162便),
エアバスA320-200(機番:HL7762)が着陸(RWY28)に失敗,
空港無線施設を破壊,滑走路を逸れ,空港内敷地(芝生)上で停止したとの事ですね.
幸い死者は出ませんでしたが,報道によると乗員・乗客27名の方が怪我との情報ですね.
尚OZ162便ですが,ANAとのコードシェア便で,ANA6986便です.
OZ162便ですが,広島空港の東側(RWY28)からアプローチし,滑走路中央付近で
南側に逸れ,進行方向が逆(東側)を向いて停止しているとの事です.
原因は不明で,今後,ブラックボックスの解析により究明されると思いますが,
広島空港では,通常滑走路進入灯(アプローチライト)の先端で30m程高度が必要との事ですが,
報道によると6.4mのILSローカライザーアンテナを破壊したとの事.
事故時の気象は一部濃霧はあったものRVR(滑走路視距離Runway Visual Range)は4km程あり,
RWY28ではVORアプローチ(R-NAVアプローチ?)が行われていたと思われます,
着陸直前に霧が濃くなったとの報道もありますね.
パイロットは目視進入により進入を行いますが,原因はわかりませんが,
滑走路との高度差を見誤ったですね.
広島空港のRWY28のVORアプローチチャートを見ると,
A320-200は恐らくですが,航空機カテゴリーでCに分類されると思いますので,
カテゴリーCの航空機の場合,滑走路エンドから0.8NMの高度が1480ft(451m)が必要となります.
広島空港の標高が1068ftなので,滑走路からの必要高度は1480-1068で412ft(125m)必要となりますが,
報道では滑走路エンドでILSアンテナを破損している事から,高度は6m足らずだったのではとの事ですね.
滑走路末端で必要高度は15mとの事.
広島空港RWY28 VORアプローチチャート

広島空港RWY28 R-NAVアプローチチャート

本日(4/15)ANAとJALは広島空港発着の40便を欠航とした様ですね.
広島空港の再開ですが,事故機が滑走路を外れている事.
また,ILSのアンテナ設備設備(ローカライザーアンテナ)
が破壊されてはいますが,
滑走路への進入はVORアプローチ,R-NAVアプローチによる進入が可能な為,
空港の再開は割と早いのではと思います.
ANAは,明日(4/16)の午前便については,欠航を決定した様です.
残念な事故ですが,死者が出なかった事は幸いですね.
コラム執筆はじめました
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