トランスアジア航空機墜落事故はエンジン2発停止が原因の様ですね.
2015.02.12 Thu
トランスアジア航空機墜落事故はエンジン2発停止が原因の様ですね.こんばんは.
先日台湾でトランスアジア航空235便(ATR72-600,B-22816)が墜落しましたが,
その原因が,エンジン2基停止によるものと報道されましたね.
エンジントラブルで,片方のエンジンを停止させると,
もう片方のエンジンのデータも表示されなくなり,出力を失ったとの事ですが,
右エンジンがトラブルで出力を失ったた後,コクピットクルーが,
誤って左エンジンを停止したとの報告ある様ですね.
トラブルが発生した左エンジンを停止させようとし,誤って右エンジンを
停止したのではないかとの推測の様です.
墜落の瞬間の映像を見ると,墜落の瞬間に確かに2基ともプロペラが回転していない
様にも見えますね.
ちなみに.飛行中エンジン停止率はですが,
ターボファンエンジンで飛行時間あたり10万分の1以下.
双発機で2基とも止まる確率は,天文学的な数字であるとも言われ,
一説では,およそ800万年に一度とも言われています.
状況は異なりますが,747で過去に4発全エンジン停止した事象が2件あります.
何れも原因は,火山噴火による火山灰を吸いこんだ事でエンジンが停止したもので,
1982/6/24にインドネシア上空でのBA7便(747-200B,G-BDXH)と
1989/12/15にアンカレッジ上空でのKLMオランダ航空867便(747-400M,PH-BFC),が
エンジン4基停止しながらも,エンジン始動に成功し無事着陸しています.
BA7便の以降は,航空情報に火山情報が反映されるなど,改善が行われています.
747のエンジン全停止は,火山灰と言う明確な原因ですが,
トランスアジア航空機の場合は,離陸直後の低高度で起きている事から,
エンジン系統の問題,その対処のオペレーションミスの可能性があった可能性が高いですね.
原因の特定が急がれますね.
今日のニュースでは,台湾の航空当局が,トランスアジア航空に所属するパイロットを対象に適性試験を行った所,
10人が不合格になったとして,再試験で合格するまで勤務を停止させると発表しています.
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