北朝鮮へ飛んだANA機.
2012.10.16 Tue
2012/10/15のフジテレビのニュースからです.機体内部やコクピット内でのインタビューの様子も収録されています.
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20121015-00000498-fnn-soci
ANAのB767-300ER(JA8362)ですが,
この機体は,2002/10/15に北朝鮮から拉致被害者5名を日本へ連れ帰った機体です.
1989/10/27に就航し,現在は2009/01に貨物機に改造され,
B767-300ER/BCF(BCF:Boeing Converted Freighter)として就航しています.
拉致被害者の帰国へ向け,ANAへのチャーターが決まったのは,
ミッション開始の4日前の2002/10/11の夜で,
2012/10/15の07:00に羽田を離陸,09:40に北朝鮮のピョンヤン空港に到着,
およそ2時間後の12:00ちょうどにピョンヤン空港を離陸し,同日14:30羽田に降り立つスケジュールが
決定したのはミッション開始の2日前の2002/10/13だったそうです.
通常のチャーター機ではありえない異例のスピードで進められたそうで,
国交の無い国への訪問で,万が一の故障などの場合に直ぐに修理が出来る様に,
若手の搭乗整備士2名と貨物室等に部品も搭載し,
サポートの為ANA社員数名も同乗したそうです.
このフライトを機長として担当した角城健次さん(現在はpeachの取締役兼現役の機長)は,
実はこのフライトで3回目の北朝鮮訪問だったそうです.
国交の無い国へのフライトの緊張感は,ほかの飛行場へ飛ぶ感覚とは違うものがあったそうです.
地形や風向き,気象など情報が余り出てこなくてと語っていらっしゃいました.
過去に撮影したJA8362の写真をアップしたいと思います.
既にCARGOに変わっていますが.
2002/10/15当時は全日空の漢字ロゴにAll Nippon Airways の英文ロゴとそして,
AirJapanの白ロゴをあしらって飛んでいました.
クリックすると大きくなります.
羽田空港国際線101スポットにて,エンジン点検中のJA8362.
右エンジンのカウルカバーが開いているのが確認できます.(2012/04/18撮影)

羽田空港国際線スポット駐機中のJA8362.羽田空港T1展望台から富士山をバックに撮影.(2012/01/29撮影)

ANA機体メンテナンスセンターにてカーゴドア(R1ドア)をオープンしたJA8362.カーゴドアのノッチの形状,
また胴体を見ると客席窓が塞がれているのが判ります.(2010/02/19撮影 ANA掲載承認済.)

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Category: 航空