航空機の揺れでケガ,機体後部が7割との調査結果です.
2014.09.10 Wed
航空機の揺れでケガ,機体後部が7割との調査結果です.こんばんは.
日経新聞の記事に,こんな記事が,
航空機の揺れで怪我をした人の7割が機体後部席との事です.
2001~2014に航空機の揺れで乗客・乗員がけがをした事故の負傷者の7割が,
機体後部に集中していた事が,運輸安全委員会の調査でわかったそうです.
機体後部は前方に比べて軽く,気流の乱れを受けて激しく揺れやすい事が要因との事.
重傷者の多くにシートベルトの着用不備があった他に,
航空会社側のミスで揺れの予測が不十分だった例もあるとの事です.
2001/10 ~ 2014/6までに発生した事故19件を調べたところ,
負傷者は計111名.負傷者で座席位置が分かっている100人のうち,
72人が機体後部だった.中央付近は19人,前方は9人で,
機首に近づくほど負傷者は少なかった.
運輸安全委によると,航空機は操縦機器などがある前方が重く後部は比較的軽い為,
乱気流などに遭遇すると後部が上下に大きく揺れることが多いという.
けがの程度は重傷29人,軽傷82人だとの事.
重傷者でけがの中身が判明した28人をみると,
23人は肋骨,鎖骨,足首などの骨折.
重傷者の多くは離席中か,着席時でもシートベルトを指示通りに締めていなかった.
他の乗客のコーヒーが揺れで空中に飛び,幼児がやけどした事例もあった.
事故の半数はベルト着用サインが点灯していなかった際に起きており,
機長らが揺れを予測するのが難しい事もうかがえ,
操縦室の気象レーダーで把握できない局所的な風向・風速の変化も多く,
晴天時の乱気流も予測が難しいという.
もっとも,気象要因だけで起きたとみられる事故は全体の4割弱.
操縦士が気象レーダーを切っていたことに気づかなかったり,
航空会社から航空機に最新の気象情報が伝わっていなかったりするなど,
人的要因が絡んでいた事故も多かったとの事.
運輸安全委の担当者は,乗客はシートベルトをしっかり締めてほしい.
航空会社は重大事故につながる可能性もあると自覚して対策を取る必要があるとしている.
ANAの場合ですが,
上空でシートベルトサインが消えても,
お座りの際は,安全の為シートベルトの着用をお願い致しますとの
アナウンスを行いますが,乗客としても,
自己責任に於いて,シートベルトを締める様に注意したいですね.
乗務員は何よりも安全第一で考えています,
乗客としてもそれに協力する必要があるのではと思います.
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Category: 航空