ANAとルフトハンザ,貨物事業統合で世界4位の規模に.
2014.09.05 Fri
ANAとルフトハンザ,貨物事業統合で世界4位の規模に.こんばんは.
9/3の日経新聞の記事からです.
ANAと独ルフトハンザ航空は日本ーヨーロッパ間の貨物事業を一体運営するとの内容です.
2015年春までに運賃体系をそろえて貨物便を相互に融通し,最適なルートで貨物を運ぶ.
収入は両社が輸送実績に応じて配分する事実上の事業統合となるとの事です.
航空大手が貨物事業を一体化するのは世界で初めてとなります.
ANAは航空会社による日本ーヨーロッパの輸送能力でシェア17%,ルフトハンザは16%で2位.
両社を合わせるとシェア30%を超えて,運航コストなどを引き下げやすくなる.
最適便の選択で輸送時間の短縮にもつながる.
主力の旅客事業は格安航空会社(LCC)の台頭で競争が激しくなっており,
貨物事業を強化して収益を安定させる.
ANAの14年3月期の貨物事業の売上高は1368億円.
このうち日本ーヨーロッパ間が占める割合は1割強だった.
ルフトハンザの13年12月期の貨物事業の売上高は24億4200万ユーロ(3360億円).
日本ーヨーロッパの間では自動車部品や衣類,酒類などの輸出入が増えており,
1~6月の輸送重量は前年同期比2割増加.
ANAとルフトハンザは日本ーヨーロッパ間の旅客事業を実質的に統合している.
貨物便は物流会社などとの大口取引が中心のため顧客基盤を共有することで,
旅客便以上に大きな相乗効果を発揮できる。
貨物事業の一体運営に必要な認可を国土交通省から受けられる見通しとなった.
一体運営の効果で初年度に1割弱の増収を見込む。
国際航空運送協会(IATA)の13年の航空貨物の輸送重量ランキングでANAは106万トンの11位,
ルフトハンザは100万トンで12位だった.
両社の輸送重量を合算すると米フェデックスや米UPSなどに次ぐ世界4位グループになる.
ANAの貨物と言うとどうしても,NCAとの関連性を思い浮かべますが,
ANA単体での貨物輸送ランキングは世界11位とは驚きました.
旅客便だけでなく,貨物便の運航,また,旅客便の貨物機としての運航も行っており,
国内外問わず,そのネットワークは広いですね.主力はB767-300F/BCFですが,
そのうち貨物が増加すると,NCAの様に,747-8Fとか導入しても可笑しくないかもですね.期待しましょう!.
貨物需要の右肩上がりにも期待したいですね.
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Category: 航空
Comment
JA8094 >>URL
Re: タイトルなし
まっつんさん.
こんばんは.そうですね.
エアラインの売り上げは,貨物の割合も高いと思います.
旅客と貨物,エアラインの飯のタネはこの2本でしょうね.
他のエアラインの今後の動向も気になりますね.
こんばんは.そうですね.
エアラインの売り上げは,貨物の割合も高いと思います.
旅客と貨物,エアラインの飯のタネはこの2本でしょうね.
他のエアラインの今後の動向も気になりますね.
Edit | 2014.09.10(Wed) 19:51:43
まっつん >>URL
旅客輸送だけでは本当に厳しい、という
エアラインの事情が見えますね…
飯の種をどこに求めるかが勝負の時代に
なりますね。ルフトハンザはその面では
先行してるので、ANAの今回の動きは
関心が高いです。
エアラインの事情が見えますね…
飯の種をどこに求めるかが勝負の時代に
なりますね。ルフトハンザはその面では
先行してるので、ANAの今回の動きは
関心が高いです。
Edit | 2014.09.10(Wed) 07:13:54