787-9搭乗レポート(2014/8/7,羽田発伊丹行ANA25便フライトレポート)
2014.08.08 Fri
787-9搭乗レポート(2014/8/7,羽田発伊丹行ANA25便フライトレポート)こんばんは,
昨日アップしました.最新鋭機B787-9に乗ってきました.
http://ja8094.jp/blog-entry-778.htmlに続き,
2014/8/7,羽田発伊丹行のANA25便のフライトレポートをアップします.
シップはご存じの通り,先日デビューした787-9(JA830A)です.
旅客飛行としては5回目,有償旅客飛行としては3回目のフライトとなります.
今回のANA25便ですが,私の知人であるu/d8965さんと一緒でした.
u/d8965さん,フライトお疲れ様でした.
ANA25便ですが,先行して世界初の有償旅客飛行となる,
羽田発定刻07:25発のANA241便の福岡からの折り返し便となる羽田着11:50の
ANA248便が,伊丹行定刻13:00発のANA25便となります.
空港到着は11時少し過ぎた頃でした.
この日は,私の知人であります,トリトンブルーshiroさんが,
たまたま所用で上京されており,久しぶりにお会いしました.
この日は朝から撮影されていたとの事で,787-9による世界初の定期便就航の
様子を撮影したとの事でした.
ANA241便の出発の様子がトリトンブルーshiroさんのブログにアップされています.
是非ご覧ください.うーん・・私も見たかったな・・.
http://blogs.yahoo.co.jp/soraotokotetudouhuukei/47726250.html
さて,そろそろ福岡からのANA248便が到着する時刻です.
T2展望デッキから東京湾側に目を凝らすと,小さく機影が見えます.
この日の羽田空港は,11時現在で気温30.8度,風速10.4m,方位は南で,
離陸はRWY16R/L,着陸はRWY22/23の滑走路運用です,
福岡からの便なので,到着はRWY22となります.
暫くすると,東京湾ゲートブリッジの手前で左旋回した機影がRWY22へアプローチしてきます.
機影も大きくなり787-9である事が確認できます.
・羽田空港RWY22へアプローチするANA248便.8/4のフライト以来,羽田空港への着陸は
連続してRWY22ですね.

ANA248便は,RWY22着陸後.第一ターミナル側の誘導をタキシングし,12:02に
64番スポットへ到着しました.新鋭機の到着なので,さぞかし展望デッキは黒山の人だかりと
思っていたのですが,平日って事もあり極々普通の展望デッキ光景と言った所でした.
でも,福岡行のANA241便の時は混んでたかもしれませんね.
・国内線ターミナルと,整備地区間の誘導路H-TWYを進むANA248便.

・誘導路G-TWYからR-TWYへタキシングするANA248便.

・羽田空港64番スポットに到着後駐機中のANA248便,折り合えし伊丹行の
ANA25便となります.

展望デッキでの撮影を終えて,そろそろ検査場へ向かいます.
トリトンブルーshiroさんとは,ここで別れます.
トリトンブルーshiroさん暑い中お疲れ様でした!.
搭乗ゲートは検査場Cが近いので,こちらから中に入ります.
その前に,出発案内を撮影してみました.搭乗する伊丹行ANA25便ですが,
空席がある様です.このANA25便ですが,ルフトハンザドイツ航空とのコードシェア便です.
・出発ゲート近くの出発案内板.13:00伊丹行ANA25便が確認できますね.

早速セキュリティー検査を受け,出発ロビーへ向かいます.先ず気になったのが,
787-9の就航日なので,64番ゲート付近で何かセレモニーでもあるかな??.
と思い.64番ゲート近くへ行きましたが・・それらしきものは全くなく,
u/d8965さんと一緒に一寸拍子抜け(笑)
・64番搭乗口付近の光景です.極々普通の光景ですね.

・こちら,64番搭乗口の案内板を撮影してみました.よーく見ると,機種の所が
ブランクなのが判りますね.きっと修正が間に合わなかったのでしょうね.

搭乗に先立ち,64番ゲートの担当者から,ANA25便乗客に対し,機材変更のアナウンスが
ありました.内容は777-200から最新鋭の787-9への機材変更と,それに伴鵜一部のお客様
の座席を変更させて頂きました事お詫び致しますとの内容でした.
12:45に優先登場開始です.流石に夏休み,子供1人での乗客も多く最初に機内へ案内されます.
その後,ダイヤ,プラチナと言った会員の搭乗が終わり,一般客の搭乗となります.
64番ゲートの混雑も落ち着いてきたので,12:50に64番出発ゲートをくぐりました.
・64番搭乗ゲート付近から撮影したANA25便.

・PBBへ向かうターミナル固定橋から撮影したANA25便

PBBをANA25便に向け進みます.途中PBBの小窓からANA25のノーズが見えたので,
撮影してみました.丁度目線がコクピットと同じ高さです.コクピットでは出発に
向けた準備中と言った感じでした.
・PBB小窓から撮影したANA25便のコクピット,出発準備中と言った感じですね.

撮影を終え,L1ドアからANA25便の機内へ入ります.いつもの通りL1のCPにフライトログの記入を
お願いします.ご搭乗ありがとうござますと挨拶され,お世話になりますと挨拶し,座席番号を伝え
座席14Kへ向かいます.既に大半の乗客は搭乗を終わった様で,ほぼ最後の搭乗と言った感じです.
L2ドアへ進んだあたりで,丁度L2ドアがクローズする所でした.
14Kに着席し,早速機窓からの光景を撮影しました.
・ANA25便からの光景,座席はNo2エンジンのほぼ横と言った場所です.隣43番スポットに駐機中の
JA825Aですが,ANA25便の後続の大阪行です.

13:00丁度にドアクローズ,14:05にプッシュバック開始,14:07にトーイングカー切り離し,
ノーズは木更津(南方向)です.14:08にタキシング開始,当時にフラップとスラットを下げた
様でモーター音が聞こえました.外を見ると,主翼前縁のフラットがせり出しているのが見えます.
ANA25便はタキシングを続け,64番スポットから,R-TWY,E5経由でE-TWY,J-TWYから
A-10経由でRWY16Rへ進みます.滑走路進入は13:15でした.
・ANA25便の64番スポットからRWY16Rまでのタキシング経路

RWY16R進入後は,一旦停止,離陸方式はスタンデングオフテイクオフです.エンジン音が高鳴り,
機体が動き始めます.速度が徐々に増しますが,座席に頭が押しつかられる強いGは感じません.
滑走路中心線を過ぎ,誘導路L3手前あたりで離陸です.思ったより離陸滑走が長かった感じです.
離陸時刻は13:17でした.暫く滑走路方位で上昇,機窓からは都心と川崎や横浜の市街地,
遠くには雲に隠れた富士山の山頂も確認できます.13:20に右旋回,
機窓には,京浜工業地帯と斜め後方には羽田空港と都心が綺麗に見えます.
ANA25便の標準計器出発方式(SID:Standard Instrument Departure)は,
MIURA ONE DEPARTUREと推測されます.
羽田空港を離陸後157度で飛行,右旋回して三浦半島にあるMIURAポイントを9000ft以下で通過する
出発方式です.離陸後13:23に電子機器使用解除のアナウンスが流れます.
高度は10,000ftを越えたと言う事ですね.
・MIURA ONE DEPARTURE

・電子機器使用制限解除直後に撮影したANA25便機窓からの光景.三浦半島を上空を飛行中.
相模湾,江の島,遠くには富士山も見えますね.(高度約10,000ft)

ANA25便は三浦半島通過後,右旋回して相模湾を西へ向かう様です.江の島を過ぎると,
小田原の市街地が見えてきました.
・ANA25便の機窓からみた神奈川県小田原市の光景.(高度約19,000ft)

小田原を過ぎたあたりから,少し雲が出てきました.ですが,先ほどまで雲に隠れていた
富士山が丁度ANA25便の機窓から見えてきます.
この辺りで電子カーテンのチェックを・・.以前このブログでも紹介しましたが,
今回はもっとも明るい状態と暗い状態の比較です.
・ANA25便の機窓からみた富士山.下層部には雲の絨毯が広がっていますね.(高度約22,000ft)

・ANA25便機窓より,富士山をクローズアップしてみました.(高度約22,000ft)

・電子カーテンの比較です.右が最も明るい状態,左が最も暗い状態です.

さてANA25便の機内の様子ですが,空席もあり乗客数は279名との事です.
窓際や通路側は埋まっていますが,3列席の真ん中は空いている状態です.
ANA25便搭乗後,機内の照明はレインボーでしたが,飛行中も着陸までレインボーの
照明でした.
・座席から見上げるとこんな感じの照明です.

ここで,備品について確認してみました.先ずは気になる安全のしおり,
787-9となっていないのは,予め知っていたのですが,しおりの表紙を見てビックリ・・
なななんと・・787-8の写真でしかも,機番はN787EXではないですか!.これはいかんですね.
改善の必要ありと思います.
・此方が安全のしおりの表紙です.何で自社の787を使わず,
ボーイング社籍のN787EXなんでしょうかね~?

富士山を過ぎたあたりから機窓からは,山並みが続きます.ANA25便は西へ飛行を続け,
13:40に雲の切れ間から,愛知県の知多半島が見えてきました.その奥にはセントレアも.
丁度,8/4に世界初の旅客便で飛んだコースと酷似してますね.
・ANA25便の機窓から,遠くに湾らしきものが見えますが,伊勢湾です.(高度約22,000ft)

・ANA25便の機窓から知多半島とセントレア,手前の海は三河湾,その奥が伊勢湾です.
遠くには紀伊半島も見えますね.(高度約22,000ft)

14:43にコクピットアナウンスが流れました.てっきり787-9の紹介があるかなと期待したのですが,
ご搭乗ありがとうございますと挨拶と,伊丹空港の到着時刻と気温の案内だけでした.
伊勢湾を過ぎ,紀伊半島に入ったあたりから再び雲が広がり初めましてた.弱い積乱雲を通過する
との事で,客室乗務員も着席しますとの機内アナウンスでした.ANA25便は徐々にですが,
降下している様です.羽田-伊丹線は,飛行距離の関係上気流の悪い高度を飛ぶ事が多く,
揺れる場合もあるのですが,そんなに揺れたと言う感覚はなかったです.
揺れを防ぐ自動制御システムがきちんと機能していると言う事でしょうね.
・ANA25便からの機窓,伊勢湾から紀伊半島へ西へ飛行中です.(高度約19,000ft)

・ANA25便の機窓から,紀伊半島上空に入り雲が増してきました.積乱雲に突入した様です.
機窓からは真っ白な光景が,(高度約14,000ft)

暫く飛行すると,積乱雲が消え地表が見えてきました.後から確認しましたが,奈良県の吉野
の上空を北西方向に飛行している様です.
・ANA25便の機窓から,積乱雲を抜けた直後の光景です.まだ下層には雲がありますね.
(高度約8,000ft)


積乱雲を抜けたあたりで13:55に着陸に向けた最終アナウンスが流れます.デジカメでの
撮影も着陸後ドアがオープンするまで禁止となります.
・電子機器使用禁止直前に撮影したANA25便からの光景.中央の緑地ですが,橿原(かしはら)神宮と畝傍(うねび)山です.
球場が見えますが,こちらは佐藤製薬スタジアムです.地表のアングルから,ANA25便は
奈良県の明日香村上空を北西方向に飛行している様です.(高度約8,000ft)

機窓からは,山並みに変り段々と市街地が広がってきます.高度も下がってきた様で,
大きな川が見えます.淀川ですね.遠くに大きな緑地が見えますが,恐らく万博公園でしょう.
小さくですが,太陽の塔らしき姿も見えます.東京の都心とはまた一味変わった光景ですね.
ふと,機窓下を見ると,新幹線とホームが見えます,新大阪駅ですね.
ほぼ真上をアプローチするんだなと実感しました.
ANA25便は更に高度が下げ,阪急宝塚線の線路に阪神高速も見えてきます.
ほどなくして伊丹空港敷地へ入り,伊丹空港RWY32Lへ14:05着陸でした.
伊丹空港への標準到達経路(Standard Terminal Arrival Route)はIKOMA EAST ARRIVAL,
未確認ですが着陸方式は32LへのILS誘導と思われます.
・IKOMA EAST ARRIVAL

・伊丹空港RWY32LのILSチャート

今回のANA25便の飛行経路ですが,記入して頂いたログと,
後からFlightRadar24で追ってみました.
乗客279名,コクピットクルー2名,キャビングルー8名,
巡航高度は31,000ft,巡航速度は490Kt,ブロックタイムは1時間+5分,
フライトタイムは45分,水平飛行は19分,
・ANA25便の飛行経路(FlightRadar24より).

伊丹空港RWY32L着陸後は,誘導をW9からRWY32Rを横断C4から誘導路A3,A2と進み,
10番スポットの14:07到着,ドアオープンも同時刻でした.
・伊丹空港RWY32L着陸後10番スポットまでのタキシング経路

・10番スポット到着後,ドアオープン直後撮影した機窓からの光景.

乗客の降機が始まりますが,PBBの使用は前方一か所との事,2か所あるのですが,
何故かL1ドアからのみの様です.
まだ,時間の余裕があるので,機内の機になった箇所を撮影してみました.u/d8965さんと合流し後部へ走ります.
787-9の座席配置で,最後尾の46,47A・Cと46,47HKでは,46,47A・Cは壁面に
座席が寄っていますが,46,47H・Kは一席分空いて配置されたシートマップとなっていますが,
この違いを確かめたく,機体最後尾へ走ります.
で,確認した所,左右とも1席(正確には半席分位)分空けて配置されている事が判りました.
・こちらが787-9のシートマップ.気になる最後尾の46,47席の配置の違いに注意.

・最後尾46,47のH・Kの座席の配置.窓側半席分位内側に配置されていますね.

・こちらは同じく最後尾46,47のA・.Cの席の配置,同じく窓側半席分位内側に配置されていますね

最後尾のシート位置の確認を終え,途中でL3ドアを撮影してみました.CAさんのジャンプシート横にも
ホルダーが装備されているのが判りますね.
・L3ドアとその周辺,注意を促す箇所にはユニバーサルデザインが採用されていますね.

・こちらはR2ドア付近の天井にある非常口のサインです.こちらもユニバーサルデザインとなっていますね.

・着陸後のANA25便の機内照明の様子です.着陸後もレインボーのままの照明が綺麗ですね.

・こちらは機内のレインボー照明をテール側から撮影しました.降機中に同じ様に撮影している
乗客も多かったです.

搭乗時に預けたログブックをCAさんが,持ってきて下さいました.どうもありがとうございますと
お礼をいい,受け取りました.この便で羽田に戻りますと言うと,少し驚いた様子で,
また宜しくお願いしますと挨拶されました.
ログブックを見ると,搭乗証明らしきカードが挟まっていました.
さて,私もそろそろ,降機します.L1ドアへ向かい.お約束の銘板撮影です.
銘板の場所ですが,毎度の事ながら詳しい場所を知りたい方は,直接メール頂ければお教えします.
・今回のANA25便のフライトログ.

・ANA25便の搭乗証明カード.

・ANA25便の搭乗券

・こちら,いつものお約束ですね.JA830Aの機体銘板です,777まではカスタマーコードでしたが,
787-8からはカスタマーコードは打刻されず,787-8となっていますが,
787-9でも一緒ですね.

・JA830Aの銘板横にあるDREAM LINERの銘板です.

さて,ANA25便を降機し,途中PBBからANA25便を撮影しました.
10番到着口から一旦展望デッキから撮影の為外へ向かいます.
・PBBから撮影したANA25便.乗客の降機も終わり機内清掃の開始の様です,

・10番搭乗口から撮影したANA25便

折り返し15:00発のANA30便まで40分しかありません.先ずは展望デッキからの撮影の為,
到着ゲートを出て,急いでu/d8965さんと展望デッキへ向かいます・・
さて,787-9のフライトレポートでしたが,如何だったでしょうか?
羽田―伊丹間は飛行距離も短く,もっと乗っていたいって感じでした.
揺れに関しては,優れていますね.
大阪行は,距離の関係で気流が悪い高度になる事が多く揺れが多いですが,
行きは積乱雲の中を通過しましたが,思った程揺れなかったですね.
CAさんは念の為,着席していましたが,
後,上昇.降下時の耳が詰まる感覚は無いですね.
1時間足らずの飛行ですが,長距離では明らかな違いが出るでしょうね.
その辺の人に優しい航空機ってPRももっと行ってもいいんじゃないかと思います.
では,帰りのANA30便のレポートもお楽しみ下さい.
レポートアップまで,少しお時間を頂きます.
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Category: 航空