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ミス・パイロット第9話をみました.

2013.12.12 Thu

ミス・パイロット第9話をみました.

こんばんは.
ミス・パイロットの第9話をみました.
ここにきて,やっと,ドラマとして見れる様になった気がします.
決して突っ込み所ないって訳じゃないですが(笑)

今回は,母親の病気が,主人公に心理的な影響を与え,訓練にも身が入らなくなる,
それを周りの仲間がフォローしていく,そんな内容でしたね.
以前YS-11の機長の話を聞いた事がありますが,やはり心理的な不安は,
フライト,特に着陸時に出るって話を聞いた事があります.
また,今まで,一度たりとも同じ着陸は無と言いきっていたのが印象的でした.
操縦にも,少なからずメンタル面の影響を受けるんだな・・と感じました.


今回はB767の実機のシュミレーターが登場しましたね.
久しぶりにB767のコクピットを見た気がします,
B787の様に最新のグラスコクピットとは言い難いですが,
アナログからデジタルへの進化の過程中のコクピットと言った感じがしますね.
実機では,規制以前は,到着時や飛行中に見学できたものですが,
今は全くダメですしね,

B767-300のシュミレーターの手前にB747-400シュミレーターも見えましたね.
ちなみに,実機はボーイング社の飛行機なので,シュミレーターもボーイング社って思われがちですが,
実は機体メーカーではないのです.有名なシュミレーターメーカーは,THALES社CAE社等があります.
ANAでは,B767-300/ERは,Rediffusionと言うシュミレーターメーカで,
B747-400A320が,CAE社B777HALES社L3社FFS( Full Flight Simulator)です.
ANAでの機種毎のシュミレーターメーカはこちらに記載されています.
http://panda-f-a.com/en/ana_flight_academy/

シュミレーターの特徴ですが,実機を使ういより安い(1/10程度のコスト),
様々な気象条件再現でき訓練出来る等の特徴があります,
B767ですが,シュミレーターに加え実機訓練もありますが,
B777については,実機での訓練はなく,シュミレーターのみの訓練です.
それだけシュミレーターの精度が上がっているって事でしょうね.
以前はFlight Simulatorと呼ばれていましたが,現在では,Full Flight Simulatorと呼ばれます.

もう十数年前になりますが,B747-400の実機シュミレーターに搭乗した事があります.
実際に,機長席に座り,副操縦士席には教官(専任機長)が座っての体験訓練でした.
で,無謀にも,旧香港のカイタック空港の着陸を選びトライしました.
ご存じの方も多いと思いますが,香港カーブってやっですね.
途中までは,AutoPolot,最終進入で,マニュアルに切り替えて,
後は,スロットルに操縦輪+ラダーを操り操縦します.ほぼ90°右旋回でファイナルですが,
旋回を終えると.目の前には滑走路エンドが見える,
一度限りのチャンスそんな状態です.で,結果はですが・・着陸・・.
滑走路中央にどんぴしゃとまでは,いかなかったですが,横の教官が驚いてました(笑).

ちょっとシュミレーターで脱線してしまいましたが(笑)
B6関連で,国木田教官のネックストラップに767 3oth Anniversaryって文字が見えたと思いますが,
一寸説明加えておきます.現在のB6は,B767-300ですが,それ以前にANAでは,
B767-200を導入していました.導入一号機のJA8479の導入が1983/04で,今年2013年で,
丁度30年って事ですね.B767-200ですが,旅客の増加に対応する為,B767-300の導入が
進み,2003/09に最後のJA8252が退役しています.
B767って,他の機種と比べ,これと言ったニックネームもなく,
地味なイメージの航空機ですが,今回のミス・パイロットでは沢山紹介されていますね.
スポットライトが当たった感じですね.
ハイテク機と呼ばれる先駆けとなった機体で,2000m級の滑走路で運用可能な事から,
汎用性が高く,幅広い路線に投入が可能な,優れた機体です.勿論機体数で,ANAの中でも
最大のフリート数59機を誇ります.


ドラマの最初のコクピット内での会話の意味ですが,
こんな具合になります.シュミレーターなので,かなりプロセスを省略してあったと思います.
フラップ操作や,ギア操作,離陸前のチェックなど・・

RunWayにラインナップして・・
  :滑走路に入って待機してとの意味です.待機なので離陸はダメですね.
そのままローリング
  :滑走路に入り,一旦停止せずにそのまま離陸と言う意味です.
   滑走路とヘデングが同じになった時に,一気に離陸出力にスロットルを設定します.
80kt:離陸滑走時に速度が80ノット(148km)になった時にコーパイがコールします.
   意味は,左右の速度計が正しい事の確認,離陸中断の条件が変わりますよとの確認,
   また.パイロットが意識を失っていないかなどの確認の意味もある様です.
chech:80Ktのコパイアナウンスに対し,確認したの返事ですね.
V1 :離陸決心速度,この速度を超えると,必ず離陸しなければなりません.
   V1以降の速度で停止しても,オーバーランする可能性があり危険な為です.
VR :機首上げする速度です.(ここで操縦輪を引きます,引きすぎが遅かったり,
   急に引くと,ドラマの様な状態となります)
RWUWAY終わるぞ・
   :その言葉通り,飛びあがらないと滑走する滑走路が無くなると言う意味です.

V1VRですが,機体の重量に応じて変化します.機体が重くなると,V1,VRの速度も速くなります.
なので,搭載する燃料・ペイロード(乗客・貨物)重量計算が重要となります.重量計算を正しくする事で,
逆に,余計な燃料を積む必要もなくなり,結果効率的な運航ができるからです.


ミス・パイロットも佳境に入ってきましたね.
ドラマの人間模様も,最初の頃とはかなり変わってきましたね.
国木田教官,最初はチャラかったですが,最近は性格変わった様ですよね(笑)
個人的には,もっと機体シュミレーターでの試験の様子写して欲しいなと思います.
これからは,ANA機の映像も増えそうですね.
で,シュミレーター見たさに9話みましたが・・・実はまだ,第7話と8話はみてませんでので,
追ってレレポートします.

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