スカイマークに対するこんな話題が・・
2013.10.21 Mon
スカイマークに対するこんな話題が・・安い運賃を武器に,ANAやJALといった大手航空会社の牙城に挑んできた,
スカイマーク が,国内の航空業界で新たに台頭してきたLCCに押されているという内容.
スカイマークは10/17,今年度(2014年度3月期)業績見通しを下方修正した.
売上高見通しは911億円(前期比6%増)と増収ながらも,従来から40億円下げた.
さらに苦しいのは利益面.本業の儲けを示す営業利益は23億円と前期(46億円)から半減する見込みで,
従来見通しからは35億円も下げ、当初の増益計画を断念した。
では,なぜ苦戦しているのか?
その理由は,2つあると言う,LCCとの競合激化と,コスト増大.
LCCとの競合では,成田空港発着で新千歳・福岡・沖縄などに向かう路線が,
同じ成田を発着し,低価格を特徴にするジェットスター・ジャパンやエアアジア・ジャパンといったLCCに侵食されている.
ドル箱の羽田-福岡線についても,スターフライヤーなどとの激しい競争に押され,旅客を奪われているという.
関西国際空港を拠点とするピーチ・アビエーションをはじめとするLCC3社が就航を開始したのは2012年のこと.
加えてスカイマークの重しとなっているのが,コスト増大.
まずは燃料費,原油価格の高騰に加えて,前年度との比較では為替が円安に振れていることで調達コストが上がっている.
原則として為替予約などによる為替変動リスクへのヘッジをかけていないことも,スカイマークにとっては痛い.
為替や原油相場の動向は流動的な側面があるものの,LCCとの競争という構造問題を鑑みると,
スカイマークにとって国内線の競争環境は当面厳しい局面が予想される。
ただ,苦境を脱するための手は打っている.A380の導入により,
2014年秋に参入をもくろむ国際線プロジェクトで,
スカイマークは2010/11に,1機約400億円(4億0390万ドル、現在のカタログ価格)にもおよぶ,
A380を6機購入することを明らかにしている.
2014/11から,成田-ニューヨーク間で飛ばす計画を進めている.
今年度は,この国際線準備に伴う乗員増,フライトシミュレーターの導入などによる事業費増も,
先行コストとして利益を圧迫している.その代わりに狙うのが来年度からの起死回生である.
A380は,総2階建ての超大型機で,ANAやJALの大手2社でさえ1機も発注していない“怪物”だ.
スカイマークは,A380の成田-ニューヨーク線について,
ビジネスクラスとプレミアムエコノミークラスで座席を構成し,
エコノミークラスを設定しない方針で,この場合の金額は,
ビジネスで往復40万円弱,プレミアムエコノミーで同20万〜25万円と,
大手の半額程度を想定しているとされる。
専有面積と運賃の相関から,採算性の低いエコノミーを排除することで差別化するとともに,
利潤を得るのがスカイマークの戦略である。
この計画は発表当初から,航空業界関係者の一部で「無謀」と指摘されているが,
今のスカイマークにとっては、突き進むしかないプロジェクトになってきた。
大手とLCCに挟まれたスカイマーク.
起死回生を狙うA380導入による国際線への進出が,ますます浮沈のカギを握っていると言える.
ANAやJALと言ったFSAとピーチや,ジェットスターに代表されるLCC,
スカイマークはLCCに分類される気もしますが,LCCとは言い難い面もありますね.
方やスターフライヤーは高級感と言ったブランドがありますが,
スカイマークは,特徴がない感触を受けます.
A380を本当に6機も運航できるのか?.正直な所不安かなと思います.
4発機運用や整備の経験がないスカイマークは苦労するのではと思います.
ご覧頂きありがとうございます.宜しければクリックして頂けると嬉しいです.

にほんブログ村
- 関連記事
Category: 航空