ANAエアフレームメンテナンスセンターへ行って来ました.(その2)
2013.10.18 Fri
ANAエアフレームメンテナンスセンターへ行って来ました.(その2)こんばんは.
先日アップした.
え?,ANAエアフレームメンテナンスセンターへ行って来ました.(その1)の続編になります.
http://ja8094.jp/blog-entry-521.html
見学は10/07で,既に,一部のレポートは,このブログでも紹介しましたが,
この日は,ミス・パイロットの報道発表と,ピカチュウジャンボの売却整備が行われていました.
今回は,当日のドック内の様子をレポートします.
この日は,ドック内には2機のB767-300(JA604,JA612A)とドック前の205スポットにピカチュウジャンボ(JA8957)が,
駐機していました.B767-300のうち,JA604Aは.ミス・パイロットの報道発表の為のドックインで,
JA612AはC整備の真っ最中でした.
先ず,今回は,B767-300(JA604A)の各機体パーツ類を,
クローズアップしてご紹介したいと思います.
2013/10/07 ANAエアフレームメンテナンスセンターにて撮影
(ANA掲載許可取得済です.)
クリックすると大きくなります.
・センター3FからみたJA604Aのノーズ部分.Inspiration of JAPANのロゴが.
真新しいですね.

・同じく3Fから,JA604Aの右主翼をクローズアップ.中央のフラッペロンは油圧が働いていないので.
下げの状態ですね.右側には.費用誘導路のマーキングも確認できます.
主翼上の,四角い黒と黄色のマーク(中が黄色,外枠が黒)ですが,機体の積雪を点検するマークで,
夜間は黄色い表面を,昼間は黒い表面を機内から照らして積雪の状態を調べます.

・さて,この四角いのは何でしょう?.一件パッチ充ての様にも見えますが,これは,衛星通信用アンテナ
(SATACM)です.機体の反対側にも取り付けてあります.胴体の上部に設置するトップマウントタイプと,
胴体左右に設置するサイドマウント型があります.JA604Aの場合,写真の様にサイドマウント型ですね.

・JA604Aの右水平尾翼先端のクローズアップ.翼端およびエレベーターにスタテックディスチャージャーが
確認できます.

・JA604Aのコクピット部分をグランドより撮影.この写真では,B777か?B767か??わかりませんね.

・JA604Aの新マーキング,Inspiration of JAPANロゴのクローズアップ.JA604Aはペイントですが,
整備の関係で,機材によっては,ラッピングでマーキングされるそうです.

・JA604Aの真正面からのアングル.中央に赤いレーンが見えますが,ドックイン時に.左右に1cm以上ずれると,
ドックインをやり直すそうです.

・上記写真のクローズアップ.赤いレーンにどんぴしゃって感じですね.

・こちら,機体下部なので,なかなか見れる機会は少ないと思いますが,電波高度計です.
電波高度計は,地上に向けて電波を発射して,戻ってくるまでの時間を計測して高度を測定します.
尚,メインギアのタイヤから地面までの距離を表示するように計算時に補正して高度が表示されます.
B767-300では,送信用と受信用が各2個,B747-400では各3個づつ装備されています.

・さて,こちらの丸い二つの物と,四角い横長の物は何でしょうか?.
機首方向左側のノーズに設置されています.
まず,丸い形状の物ですが,負圧リリーフ弁(negative pressure relief valve)です.
区画室内の圧力が周囲圧力より一定値以上に低下した時に,外気を導入するバルブです.
四角い横長の物は.正圧リリーフ弁(negative pressure relief valve)です.負圧とは逆に,
区画室内の圧力が周囲圧力に対して一定限界を超えて上昇した時に,
区画室内の空気を大気に放出するバルブです.

・こちら.JA604Aの機体下部にある,電子機器の冷却ドアです.前方カーゴルームに装備されている,
電子機器の冷却口で,地上では開いており,空中では完全に閉まっています.左に見える黄色いアンテナは,
DME(Distance Measuring Equipment) 用アンテナです.

・さて,JA604Aの側面にある穴(ライト)なんですが,どんな用途があるかご存じですか,
この記事で.主翼上の,四角い黒と黄色のマークの説明をしましたが,その時,四角い黒と黄色のマーク
を照らす為のライトです.

・こちらは,JA604Aのノーズ側面にある穴です.さての目的は?.B787のトラブルがヒントです・・
もうお分かりですね.バッテリー室からの排気口です.

・JA604Aの左メインギアのクローズアップ.よ〜く見ると.主脚上部が少し曲がっているのが確認できると思います

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Category: 航空
Comment
旅途愉快 >>URL
Unknown
衛星通信用のアンテナなんですが、今の今まで修理のパッチかと思っていました(笑)
767と777のコックピットの顔は同じように見えますね。窓の上のおでこが狭いのが767、おでこが広いのが777と見分けています。
近い将来、Inspiration of JAPANの機体が就航地ではお馴染みの機体になりますね。
767と777のコックピットの顔は同じように見えますね。窓の上のおでこが狭いのが767、おでこが広いのが777と見分けています。
近い将来、Inspiration of JAPANの機体が就航地ではお馴染みの機体になりますね。
Edit | 2013.10.18(Fri) 20:37:06
ja8094 >>URL
Unknown
旅途愉快さん.こんばんは.SATCOMですね.B777-200ERとかについていますね.確かにパッチに見えますよね,そうです,B767とB777の顔を見分けるのは.おでこの広さですね.盛り上がっているのが,B777で,正面から見たら真円ですね.
Edit | 2013.10.18(Fri) 21:24:53
BF >>URL
Unknown
おはようございます。
これだけ突起物があると機体を洗うのも気を使いますね。
電波高度計ってメインギアの長さ分の補正が意味あるほど高精度なんですね。地面側にも進入灯やアンテナなど色々突起物があるのに凄いですね。(素人の感想です)
それにしても1cmでやり直しですか。車の車庫入れより難しそうですね。プロの皆さんはほぼ100%一発で決めるんでしょうね。
ps
私は恥ずかしながら737とA320でさえ、ろくに見分けられません。機種を見分けるポイントってどこなんでしょう?
これだけ突起物があると機体を洗うのも気を使いますね。
電波高度計ってメインギアの長さ分の補正が意味あるほど高精度なんですね。地面側にも進入灯やアンテナなど色々突起物があるのに凄いですね。(素人の感想です)
それにしても1cmでやり直しですか。車の車庫入れより難しそうですね。プロの皆さんはほぼ100%一発で決めるんでしょうね。
ps
私は恥ずかしながら737とA320でさえ、ろくに見分けられません。機種を見分けるポイントってどこなんでしょう?
Edit | 2013.10.19(Sat) 08:20:39
ja8094 >>URL
Unknown
BFさん.こんばんは.
機体の洗浄時はセンサー類はガムテープでとめる等して保護しますね.電波高度計は低高度では特に精度が求められるのでしょうね.気圧高度計ではできないですよね.航空機をしかもトーイングカーで1cm以内の誤差で入れるのだから,凄い技ですよね.
機種の見分け方ですが,今度詳しくレポート書きたいと考えてます.B767とB777とか,どうやって見分けるのか,B737とA320も見分け方などアップしますね.
機体の洗浄時はセンサー類はガムテープでとめる等して保護しますね.電波高度計は低高度では特に精度が求められるのでしょうね.気圧高度計ではできないですよね.航空機をしかもトーイングカーで1cm以内の誤差で入れるのだから,凄い技ですよね.
機種の見分け方ですが,今度詳しくレポート書きたいと考えてます.B767とB777とか,どうやって見分けるのか,B737とA320も見分け方などアップしますね.
Edit | 2013.10.19(Sat) 21:13:45