ANAエアフレームメンテナンスセンターへ行って来ました.(その1)
2013.10.15 Tue
ANAエアフレームメンテナンスセンターへ行って来ました.(その1)こんばんは.
え?,ANAエアフレームメンテナンスセンターって??思われた方も多いと思いますが.
以前は,ANA機体メンテナンスセンターと呼んでいましたが,
今年の4月からANAエアフレームメンテナンスセンターと名称変更しています,
見学は10/07で,既に,一部のレポートは,このブログでも紹介しましたが,
この日は,ミス・パイロットの報道発表と,ピカチュウジャンボの売却整備が行われていました.
今回は,当日のドック内の様子をレポートします.
この日は,ドック内には2機のB767-300(JA604,JA612A)とドック前の205スポットにピカチュウジャンボ(JA8957)が,
駐機していました.B767-300のうち,JA604Aは.ミス・パイロットの報道発表の為のドックインで,
JA612AはC整備の真っ最中でした.
先ず,今回は,B767-300(JA604A)の各機体パーツ類を,
クローズアップしてご紹介したいと思います.
2013/10/07 ANAエアフレームメンテナンスセンターにて撮影
(ANA掲載許可取得済です.)
クリックすると大きくなります.
グランドレベルから撮影したB767-300(JA604A)の全体像.

ドック3Fから撮影したB767-300(JA604A).テール真後ろからの撮影です.

テール後方から撮影した垂直尾翼と,アンテナ類.アンテナは,手前がELTアンテナ,
前方がVHFアンテナです.ELTアンテナですが,ELTとはEmergency Locator Transmitterの略で,
飛行中の航空機が墜落した時など機体に大きなGがかかります,
するとこのアンテナを通じて航空機の位置情報を知らせる為アンテナです.
国内を飛行する航空機の位置は直ぐに分かりますが国際線機の場合は,
洋上を飛行する機会があるので設置されました.
最近の新しい機種(B737NG,B777-200ER,B787-8など)では,
国内線で使用される航空機でも設置されるようになっています.
後,航空機の外壁(スキン)ですが,空港なので見ると,つるつるに見えるかも
しれませんが,実際は写真の通り,リベットにて固定されています.反射した風景が
滑からでないのがわかると思います.仮に穴が開いたとしても50cm×50cmの面積が
リベット固定されているので,亀裂が他に及ばない様にリベット打ちしています.

こちら,B767-300(JA604A)のテールコーンと,APU排気口のクローズアップです.

こちらは,空港では,アングルによっては見難いかもしれませんが,主翼付け根上部にペイントされた
非常誘導案内です.B767-300ですと.胴体中央に2か所エスケープハッチがありますが,
その誘導標識になります.

左翼の上にある4列の突起です.これは,ボルテックスジェネレーターです.詳しい説明は,
以前このブログで取り上げておりますので,そちらをご覧ください.
hhttp://ja8094.jp/blog-entry-258.html

さて?.この四角い窓は何でしょうか?.正解は,ノーズ左側に装備されているカメラ窓です.
離着陸の際に,機内で映像が見れますが,このカメラで撮影した映像です.よ〜く見ると,
内部にカメラが見えます.

B767-300のノーズギアのクローズアップです.着地中不要に触る事の無い様にフラグで注意を促しています.
中型機ながら,近くで見ると力強いノーズギアですね.B787ではLEDですが,B767では従来ライトです.

こちら,胴体前方下部にあるドレン口です.飛行中上空でギャレーで使用した排水などをここから放出します.

胴体下部にある,空気取り入れ口(エアインテーク)のクローズアップ.機内与圧用の空気や,
電子機器・エアコンの冷却空気の取り入れ口となります.

左エンジンの内側を撮影.さて,この突起は何でしょうか?.エンジンカウルに台形の板状の物がみえますが,
これもボルテックスジェネレーターです.

こちらは,だれでも,ご存じでしょう.機体ノーズの左右にあるピトー管です.ピトー管の中央に見えるのは,
AOA(angle of attack)センサー,航空機と風の角度(迎角)を測定します.その上の突起ですが,
アイシングディテクターです.機体への着氷を感知するセンサーです.

さて,まだまだあるのですが,今回はこの辺で・・
是非,その2もお楽しみください・・
アップまで,少しお時間頂きます.
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Category: 航空
Comment
旅途愉快 >>URL
Unknown
航空機は本当にたくさんのパーツから成り立っていますね。
私が分ったのは、ほんのわずかです。
離着陸の際の前面映像のカメラはここにあったのですね。
私が分ったのは、ほんのわずかです。
離着陸の際の前面映像のカメラはここにあったのですね。
Edit | 2013.10.15(Tue) 20:43:40
ja8094 >>URL
Unknown
旅途愉快さん.こんばんは.
今回はカメラ窓から内部のカメラが確認できました.こうですね.航空機を構成するパーツはものすごい量ですよね.
今回はカメラ窓から内部のカメラが確認できました.こうですね.航空機を構成するパーツはものすごい量ですよね.
Edit | 2013.10.15(Tue) 21:13:53
りん >>URL
Unknown
JA8094さん、こんばんは。
先日エアフレームメンテナンスセンターに行ったときは、ANAのお姉さんはメンテナンスセンターへようこそ、と言っていました。長いからでしょうかね。
飛行機の表面は、こんな感じになっているんですね。
パッチワークのよう。
今度行ったときは、良く見てみますね
先日エアフレームメンテナンスセンターに行ったときは、ANAのお姉さんはメンテナンスセンターへようこそ、と言っていました。長いからでしょうかね。
飛行機の表面は、こんな感じになっているんですね。
パッチワークのよう。
今度行ったときは、良く見てみますね
Edit | 2013.10.16(Wed) 23:14:08
ja8094 >>URL
Unknown
りんさん.こんばんは.
エアフレームメンテナンスセンターとの言い方,まだ馴染めないのかもしれませんね.言い難いですし(笑).そうですね.機体表面はリベットとめしてあり,まるでパッチワークの様ですよ.
エアフレームメンテナンスセンターとの言い方,まだ馴染めないのかもしれませんね.言い難いですし(笑).そうですね.機体表面はリベットとめしてあり,まるでパッチワークの様ですよ.
Edit | 2013.10.17(Thu) 20:22:43