B747-400Dの機体表面の突起物って・・沢山あるけど・・一体何〜??
2013.10.13 Sun
B747-400Dの機体表面の突起物って・・沢山あるけど・・一体何〜??こんばんは.
航空機ですが,よーく見ると,機体表面に色々な突起物(アンテナやセンサー類)が装備されていますが,
一体あれは何?って思った方も多いと思います.
何より,有名で誰でも知ってるのは,ピトー管ですね.
では,その他にどのような,アンテナやセンサー類が装備されているのでしょうか?.
簡単ですが,今回はB747-400Dの機体上面の突起物について,ご紹介したいと思います.
是非,写真をアップしてご覧ください.
機体下部の突起物の説明は,追って公開します.
2013/09/30羽田空港にて撮影.
撮影対象ですが,B747-400D(JA8960)です.
JA8960ですが,ANAが導入したB747-400Dの6号機で,1993/5に登録,
国内線と国際線の両方を飛べるD/I兼用機として,一時期は関西ーグアム線
にも投入されていた機体です.
・写真 B747-400D(JA8960)のコクピット正面のクローズアップ

?:アイスディテクター
機体の着氷を感知するセンサーで,凍結感知センサー(ICE DETECTON)です.
このセンサーはHeatingされており,飛行中は4万Hzで振動しており,
飛行中にセンサーが氷結を始めると振動が減衰し,機体が氷結を始めたので,
エンジンや翼の先端等が氷結する恐れが発生するのでHeatingを開始する警告を表示します.
?:ウオッシャー液の噴出口
コクピットウインドウへのウオッシャー液の噴出口です.
?:ワイパー
説明はいりませんね.ワイパーです.B747-400Dでは,
横が停止位置ですが,B787-8では縦が停止位置になっています.
ちなみに,左右2か所ありますが,左右個別に可動させる事が出来ます.
・写真2 B747-400D(JA8960)のノーズ天井部分(2階席)のクローズアップ

?:TCAS用アンテナ.
空中衝突防止装置TCAS(Traffic alert and Collision Avoidance System )のアンテナです.
?:アンチコリジョンライト
アンチコリジョンライト(Anti-collision Light)
航行時は勿論,空港内の移動時にも航空機は昼夜を問わずアンチコリジョンライト(衝突防止灯),
ナビゲーションライト(航法灯)などのライトを点灯させる事が義務付けられています.
?:ATC(Air Traffic Control)トランスポンダー用のアンテナ
ATC(Air Traffic Control) システムは,機上のATCトランスポンダと,
地上の2次レーダーとから構成され,地上の管制官に滞空中の航空機の情報を機械が自動的に知らせる事で,
管制業務を支援して安全性を高めるます.
?:VHF(Very High Frequency)送受信用アンテナ
航空機は,主に陸の上や近くなどを飛行するときは音質のいいVHFで交信します.
HFは主に洋上飛行で用います.通常旅客機にはVHFの無線機が3台積まれていることが多く.
B747-400Dでも,通常3本,機体上部に2本,下面に1本のVHFアンテナが装備されています.
?:GPS受信用アンテナ
用途は,GPSではGPS衛星を使い,現在位置と時刻情報を得る事が出来ます,
慣性基準装置:IRS(Inertial Reference System)の位置情報の補正と,
飛行管理システム:FMS(Flight Management System)時刻情報の補正に使用されます.
?:ADF(Automatic Direction Finder)受信用アンテナ
ADF(自動方向探知機)は,無指向性無線標識(NDB:non-directional radio beacon)から発信されている,
特定の周波数の電波を機上のADFで受信する事で,電波の到来方向,つまりNDBの方位を知る事が出来ます.
旧式な為,最新のB787-8では,標準装備されていないそうです.
・写真3 B747-400D(JA8960)のテール上面部分のクローズアップ

?:SATCOM(Satellite Communications System)アンテナ
SATCOMアンテナについては.胴体の上部に設置するトップマウントタイプと,
胴体左右に設置するサイドマウント型があります.SATCOM装置は,
静止衛星を通して地上と通信を行なうための装置で,
洋上からでも電話やデータのやり取りができ,HF通信装置のような雑音が入らない利点があります.
国内線専用のB747-400Dには.SATCOMは装備されていませんが,
B747-400Dでも近距離国際線に就航した機体には装備されています.
?:VHF(Very High Frequency)送受信用アンテナ
航空機は,主に陸の上や近くなどを飛行するときは音質のいいVHFで交信します.
HFは主に洋上飛行で用います.通常旅客機にはVHFの無線機が3台積まれていることが多く.
B747-400Dでも,通常3本,機体上部に2本,下面に1本のVHFアンテナが装備されています.
?:ELT(Emergency Locator Transmitter)アンテナ
飛行中の航空機が墜落した時など機体に大きなGがかかります,
するとこのアンテナを通じて航空機の位置情報を自動的に知らせる為アンテナです.
国内を飛行する航空機の位置は直ぐに分かりますが国際線機の場合は,
洋上を飛行する機会があるので設置されました.
最近の新しい機種(B737NG,B777-200ER,B787-8など)では,
国内線で使用される航空機でも設置されるようになっています.
アンテナの位置は,垂直尾翼の前方に装備されています.
JA8960ですが,国際線へ進出した機体なので,このELTアンテナが装備されています.
残り2機のB747-400D(JA8961,JA8966)についても,このELTアンテナが装備されています.
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Category: 航空
Comment
旅途愉快 >>URL
Unknown
航空機にはたくさんのアンテナが付いていますね。
無事に飛行するためにはこれだけのアンテナが必要なのですね。
無事に飛行するためにはこれだけのアンテナが必要なのですね。
Edit | 2013.10.15(Tue) 20:34:22
ja8094 >>URL
Unknown
旅途愉快さん,こんばんは.
そうですね.一昔前と比べると,衛星通信や,GPS,TCAS等のアンテナが増設されていますよね.それに機体各所には色々なセンサー類も数多いですね.
そうですね.一昔前と比べると,衛星通信や,GPS,TCAS等のアンテナが増設されていますよね.それに機体各所には色々なセンサー類も数多いですね.
Edit | 2013.10.15(Tue) 21:11:38