B747-400DがAPUを停止すると・・・おやおや・・!?

2013.09.25 Wed

B747-400DがAPUを停止すると・・・おやおや・・!?

こんばんは.
航空機ですが,飛行中の必要な電力はエンジンから供給されているのはご存じでしょうか?
エンジンについているジェネレータで電気を作り各所へ供給しています.
航空機にはバッテリーが搭載されているので,
機内に必要な電力はバッテリーからの供給されていると思われる方も多いと思いますが,
飛行中はバッテリーは使わず,不測の事態が起きた時のバックアップです.

では.地上駐機中はどうでしょうか?.
エンジンは止まっているのに,機内は電灯などがついていますよね.
これは,機体に搭載された補助動力装置(APU:Auxiliary power Unit)や,
地上外部電源(Ground Power Unit)から電力供給を受けている為なのです.
バッテリーによる電源供給ではありません.
厳密に言うとバッテリーが使われない訳ではないですが・・

GPUなんですが,全ての空港にある設備ではありません.
国内では,羽田,成田,伊丹,関西,新千歳,福岡,那覇のみの設備です.
では,GPUの設備の無い空港ではどうするのかと言うと,
地上滞在中はAPUによる電源供給を行う訳です.
じゃ,なぜ?GPUを使うの??ですが,
GPUですが,APUと比べると運用費用は1/2と経済性に優れている様です.
APUは言わば,発電装置みたいなものなので,燃料を必要としますが,
GPUは電力を外部から供給するので,燃料を必要としません.

で,GPUですが,空港で以下の写真の光景を見た方も多いと思います.
写真はB747-400D(JA8961)のノーズの写真ですが,
地上から黄色ケーブル上の物が機体に繋がれていますが,
これがGPUケーブルです.

B747-400D(JA8961)に接続されたGPUケーブル



で,電力はGPUから供給されている為,航空機はAPUを停止しています.
B747-400Dに限らず,APUは機体テールの一番後ろに装備されています.
動力装置なので,燃料を燃して発電します.その為,吸気口と排口がありますが.
排気口は一番後ろにある穴ですね.で,吸気口ですが,機体右側の垂直尾翼下
に四角いパネル状の物があり,そこが吸気口です.
次の写真をご覧ください.
出発準備注のJA8961ですが,ノーズを見るとGPUケーブルが接続されていますね.
で,垂直尾翼のの下あたりを見て貰うと,四角いパネル状の物が閉じているのがわかると思います.
つまり,GPUで電源を供給されているので,APUの起動の必要は無いからAPU吸気口は閉じています.

GPU接続中のB747-400D(JA8961)


続いて,出発準備を終えプッシュバック直前の写真です.
この段階でのノーズを見て貰うと,GPUケーブルは外されていますね.
で,エンジンは起動していないので,電源は自分で作る必要があります.
そうなると,APUを起動させなくてはなりませんね.
で,写真を見て貰うとわかりますが,垂直尾翼下に四角いパネルが開いているのがわかると思います.
APUを起動しているので,燃料を燃す空気を取り込む必要がある為,吸気口が開くのです.

APU起動中のB747-400D(JA8961)


次からの写真はAPU吸気口のクローズアップになります.
エンジンスタートは.プッシュバックが終わった後,もしくはプッシュバック開始中
に始動します.B747-400Dの場合ですが,右側の3,4番エンジンを起動し,
起動後左側の1,2番エンジンを同時に起動します.エアラインによって多少起動順は異なる様です.
エンジンの回転数が上がると,発電機の発電量も上がるので,
APUの発電量をカバーできる電力が作れるので,APUは停止します.
以下の写真はAPUを停止してAPU吸気口が閉じて行く過程を撮影したものです.

・プッシュバック完了直後のJA8961APU吸気口のクローズアップ.吸気口は開いていますね.


・エンジン始動後,暫くしてのAPU吸気口の様子.半分位閉じているのが見えますね.


・更に暫くして,APU排気口が完全に閉じているのがわかると思います.既に機はタキシングを開始しています.




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Category: 航空

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Comment

旅途愉快 >>URL

Unknown

APUの吸気口はここにあったんですね。初めて知りました。他の機体も同じ位置にあるのでしょうか。

エンジンスタートは左側からですね。これはプロペラ機も同じですね。
エンジンスタートが左側からなのはプロペラ機時代からの搭乗客の乗り降りが右側で安全性の面からという名残からなのですかね。

Edit | 2013.09.25(Wed) 20:49:50

ja8094 >>URL

Unknown

旅途愉快さん.こんばんは.
そうですね.機種により外に開くタイプ(B767,B777,B787),中に開くタイプ(B747)とありますが,吸気口は大体APUの近くにあります.こんど是非空港でご覧になって下さい.

エンジンスタート順は右から左です.何故かと言われると.よくわかりませんが(汗),慣例の様ですよ,逆に停止は,左から右となります.


Edit | 2013.09.25(Wed) 21:16:11

旅途愉快 >>URL

Unknown

すみません。右と左間違えました(汗)
プロペラ機もナンバー2エンジンから始動しますね。

Edit | 2013.09.25(Wed) 21:30:04

ja8094 >>URL

Unknown

そうです,右→左です.多分仰る通り,乗客の安全を考慮してなんでしょうね.もし,右を先に起動して何かトラブルがあれば,乗客は左側に逃げる事が出来ますが,逆に左を先に起動してトラブルがあると,乗客は逃げ場が無くなりますしね.プロペラ機も一緒ですね.航空機も船と同じく左優先だからなんでしょうね.

Edit | 2013.09.25(Wed) 21:35:53

BF >>URL

Unknown

JA8094さんこんにちわ。興味深いトピックをありがとうございます。
尾翼の付け根に吸気口があるなんて面白いですね。
車の場合給油するときはエンジンを止めるように、航空機も給油の間はAPUも止めるといったルールがあるんでしょうか?
調べてみたんですが、GPUって直流28Vと交110V(400Hz)を供給するんですね。400Hzはびっくりです。

Edit | 2013.09.26(Thu) 13:55:07

ja8094 >>URL

Unknown

BFさん,こんばんは.
興味を持って頂き,ありがとうございます.
やはりAPUが近い位置に吸気口は設置されていますね.
航空機は給油の時もAPUが起動したままだと思います.なお,給油する為に,バッテリーが使用されます.
GPUも航空機自体外国製なので,その仕様に合った,電力供給仕様だと思いますよ.

Edit | 2013.09.26(Thu) 19:11:40

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BOEING 747の大ファン.ANAGrの機材を中心に,空港で撮影した機体や,機体整備工場で整備中の機体のトリトンブルーの機体達の紹介に加え,航空関係全般のお話や,様々な情報,その他趣味の話なども掲載してまいります.どうぞ宜しくお願い致します.

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