これが最後のドックでの姿か?.ドックでのB747-400D(JA8965)の整備光景です.
2013.06.21 Fri
これが最後のドックでの姿か?.ドックでのB747-400D(JA8965)の整備光景です.こんばんは.
先日ANA機体メンテナンスセンターに行って来ました.
この日は,新第一号格納庫(東京新第一号格納庫)のみの見学ルートでしたが,
退役が噂れているB747-400D(JA8965),B767-300(JA8290),
トモダチ塗装のB787-8(JA813A)を見る事ができました.
今回はB747-400D(JA8965)の整備光景と簡単な説明をアップしたいと思います.
尚,JA8965ですが,
5/31のラインアウト後,ANA機体メンテナンスセンタードックで6/11に売却整備を終え,同日ドックアウト,
その後,羽田空港東側整備地区スポット(番号は不明ですが,800番第のスポット)にストアされていた様ですが,
6/13に再びドックイン,ドックインの理由はわかりませんが,同日ドックアウトし,
6/14,羽田空港整備地区804スポットに駐機後,6/17?.に再びドックインしています.
見学日(20日)はほぼ整備を終えた感じでした.ドックアウトも近いとの事でしょうか?
離日決定まで目が離せませんね.
2013/06/20 ANA機体メンテナンスセンターにて撮影.
掲載写真はANAの掲載許可を取得しています.
クリックすると大きくなります.
ANA機体メンテナンスセンターの3Fから見たJA8965の全景,足場が組まれ,胴体が識別しにくい位でが,
整備らしい整備は行われていませんでした.間もなくドックアウトするのでしょうか?.

こちらは,同じくANA機体メンテナンスセンター3Fから見たJA8965の前方部分のクロースアップです.
ドア,エンジンカウルも閉じていますね.

こちら,JA8965の右主翼部分の拡大.ノーズギアに”965”の番号が確認できます.
主翼翼端と外部エルロンの後部に,スタテックディスチャージャ―がはっきりと確認できますね.

JA8965の垂直尾翼の上部部分クローズアップ.中央に白く見える形状の物はTVアンテナです.
特徴としてはB747-400Dのみ装備されており,B747-400には装備されていませんが,
B747-400でも,初期に国内線を飛行した機材にも装備されています
垂直尾翼の全高は地表から19.4mの高さがあります.

JA8965のテール部分のクローズアップ.中央に四角いパネルが見えますが,これはAPUの吸気口です.
左側を軸に,右側内部に開く構造となっています.

JA8965のテール部分を真正面から撮影,中央の円形はAPUの排気口,その下の構造物は,航行灯と,
アンチコリジョンのアクティブライトです.
機は停止中の為,油圧が働かず,エレベーターが下がった状態となっています.
垂直尾翼の厚みも相当ありますね.

JA8965の右主翼のクローズアップ.中央の円柱状の物は,燃料投棄口です.緊急時着陸を必要とする場合など.
安全に着陸できる重量まで燃料を投棄する必要があります.この左右の投棄口から燃料を空中投棄します.

JA8965の胴体側メインギア,油圧駆動の為油圧配管が多いですね.インポートフラップは上げ状態.
B747-400では,フラップフェアリングは以前は先端を赤くマーキングした機体もありましたが,
B747-400Dではマーキングはされていない様でずね.
B747-400D(B747全般)のタイヤの直径は1.2m,幅50cm,重量120kgで合計18個,
他の機種と比較して.メインギア,ノーズギアのタイヤが同じ大きさです.
着陸時の衝撃はタイヤ1個当たり,15トン程度です.
ちなみに総重量の90%をメインギアで支えます.

一寸足場があり見難いのですがB747-400の上部主翼の湾曲がわかる一枚です.
巨大な翼ですが,空力性能に優れた翼で,時速M0.855を作り出す翼です.
中央のフラッペロンは油圧が効いていない為,自重で下がっていますね.
B747の主翼は高速飛行を考慮して後退翼で設計されています.角度は37.5°です.
B747の重量の割に主翼面積が小さいので,高速飛行向きな翼と言えます,
但し低速時は揚力を稼がないため,それを補う技術が強力な高揚力装置を装備する事で,この課題を解決しています.

JA8965の右側翼端灯(緑)です.材質はアクリル,スタテックディスチャージャ―もはっきりわかりますね.
実物がANA機体メンテナンスセンターのお話会会場に置いてありますので,是非ご覧ください.

地表レベルから見たJA8965のNo3エンジン.主翼下部の日の丸にも注意.
ANA機の場合ですが,日の丸の外の白枠はありません.

JA8965のノーズギアクローズアップ.ギアパネルは地上走行時・駐機時の位置になっています.
ノーズライトは4個ある事がわかると思います.航空機は直進性を優先する為,
タイヤには横の溝がありません.
B747SRと異なり.B747-400DはB747-400と同じギアが採用されています.
最大離陸重量がB747-400より小さい為,離着陸が多い日本国内線でも,B747-400と
同じギアで問題はないとの設計によります.

JA8965の胴体下部.黄色く見えるのは,距離測定装置用の送信アンテナです.
中央翼の前にも同じ物が装備されています.

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Category: 航空
Comment
B4 >>URL
Unknown
こんばんは、
ここにいたんですね、JA8965。昨日展望台の右端まで行ってしまいました、雨の中。なぜこんなに出たり入ったりしてたのでしょう。
本来予約済みの昨日の見学会に行けたらよかったのですが、何しろ搭乗を選んでしまったから。午前の回の空きは出なかったので残念でした。
昨日の搭乗時には747のポストカード搭載されてませんでした。もう在庫次第なのでしょうね。寂しい限りです。
残りの期間ですべての機材に乗れるかな。
ここにいたんですね、JA8965。昨日展望台の右端まで行ってしまいました、雨の中。なぜこんなに出たり入ったりしてたのでしょう。
本来予約済みの昨日の見学会に行けたらよかったのですが、何しろ搭乗を選んでしまったから。午前の回の空きは出なかったので残念でした。
昨日の搭乗時には747のポストカード搭載されてませんでした。もう在庫次第なのでしょうね。寂しい限りです。
残りの期間ですべての機材に乗れるかな。
Edit | 2013.06.22(Sat) 23:21:47
ja8094 >>URL
Unknown
B4さん.こんにちは.
JA8965は先週はドックに入ってました.整備の様でしたが,足場は組まれているものの,整備らしい光景は見れませんでしたね.ドックインした理由はわかりませんが,ほんと,最後の売却整備かもしれませんね.
まだまだ,離日まで目が離せませんね.
JA8965は先週はドックに入ってました.整備の様でしたが,足場は組まれているものの,整備らしい光景は見れませんでしたね.ドックインした理由はわかりませんが,ほんと,最後の売却整備かもしれませんね.
まだまだ,離日まで目が離せませんね.
Edit | 2013.06.23(Sun) 13:29:30