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石油製品の価格下落で,ケロシン17%安.8〜9月発券のサーチャージは11%下がるかも!!?.

2013.05.29 Wed

石油製品の価格下落で,ケロシン17%安.8〜9月発券のサーチャージは11%下がるかも!!?.

こんばんは,
今日は経済のお話です,と言っても,航空にも関係します.
内容は世界的な石油製品の下落で,航空燃料であるケロシンの値段が下落しているとの事.
これにより,サーチャージが下がるかもと言う,利用者には嬉しい内容です.

日本経済新聞によると.
石油製品の価格がアジアで下落している.航空機燃料などに使うケロシンは直近高値の2月より17%安い
ガソリンやガスオイル(軽油)も値下がりした.原油価格が下落したうえ,
石油製品の需要が鈍い欧州からアジアに流入し需給が緩んだ.
アジアの製油所の定期修理が一巡し需給がさらに緩む可能性もある.

ケロシンのシンガポール市場での取引価格は、現在1バレル114$前後.
直近高値の2月から約23$(17%)下がった.ガソリンは現在,1バレル112$,軽油は約113$で,
2月から15〜16%下落したとの事.

これは,石油製品が欧州などからアジアに流入していることが背景にあり,
米国では自動車の燃費効率向上などでガソリンの需要が鈍く,欧州からの輸入が減っている.
欧州は景気減速により石油製品の需要が鈍く,結果余剰製品がアジアに流入している.

中国の景気減速懸念などでアジアの石油製品の需要は鈍い.国内需要を大幅に上回る精製能力を持つ韓国に加えて,
日本も石油製品の輸出がしづらくなっている.
石油製品と原油の価格差(精製マージン)も縮小しており,需給の緩みを示している.
ケロシン原油の価格差は4月以降13〜16$程度と2〜3月の約14〜24ドルに比べ縮まった.
アジアの製油所の定期修理が終わり,精製マージンがさらに縮まることが予想される.

一方,石油製品の需給の緩みを受けて日本や台湾の石油会社が減産に動いている.
また欧州の石油会社も製油所の定期修理が終わった後もマージンの悪化から減産しているところがある.
減産が進めば,需給が引き締まり価格を押し上げる可能性もある.

ケロシンの下げで航空運賃に上乗せされる燃油特別付加運賃(サーチャージ)が下落する可能性も高い.
ケロシンのスポット価格の2カ月平均がサーチャージに反映される.
8〜9月発券のサーチャージは4〜5月の平均価格が基準で,
4月から5月27日までの平均は1バレル約116ドルで2〜3月より9%安い.

ANAJALの6〜7月発券分(2〜3月の平均価格を反映)のサーチャージは,
北米・欧州方面で片道2万3500円.これが8月以降は2千500円(11%)下がる公算が大きいとの事です.

利用者としては,サーチャージが下がるには良いですが,国内線にも反映して貰いたい所ですね.
物の値段が上がる下がるは,業種によってはもろ刃の剣ですね.
燃料代が下がったから,B747-400Dの退役も無くなればな・・なんて思ってしまいます(笑)



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