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ANA機体メンテナンスセンターへ行って来ました.

2013.05.08 Wed

ANA機体メンテナンスセンターへ行って来ました.

こんばんは.
先日(4/26)にANA機体メンテナンスセンターに行ってきました.
B787の運行再開が承認された当日ですが,この日はドック内の全ての機材がB787-8で,
JA806AJA809AJA810AJA816Aの4機がドックインしていました.
うちJA809AとJA810Aは既に作業を終えた様で,ドック外のスポットにて駐機中でした.
JA806Aについては,定期整備と並行してバッテリー交換作業を行った様子でした.
バッテリー交換関係の写真は先日アップしましたので,
http://ja8094.jp/blog-entry-319.html
今回はそれ以外の写真・・・と言ってもB787-8メインになりますが,アップしたいと思います.
掲載については,ANAからの許可を得ております.
クリックすると大きくなります.
2013/04/26 ANA機体メンテナンスセンターにて撮影.


こちら,ANA機体メンテナンスセンター内のB787の様子.流石に全景を撮影は無理でしたが,
何とか4機まとめて納めてみました.ドック内右側がJA816A,左側JA806A,
ドック外右側がJA810A,左側JA809Aになります.


整備中のJA806A,エンジンカウルが開いて内部が確認できますね.
よーく見ると,R1ドア,ノーズの787の”7”のロゴの窓が潰されているので,この機体は
158席仕様の国際線専用機である事がわかります.
運航停止以前は,羽田ーフランクフルト,成田ーシアトル間に就航していた機体です.


こちらは,JA806Aの右側水平尾翼です.色は他の機種と比較して単色一色ですね.
エレベータ後方にはスタテックディスチャージャ(放電索)が確認できます.


JA806Aのメインギアパネル.全開にしておりメインギアの構造が良くわかると思います.
B787-8はブレーキ制御も電子化されているので,従来機と比べ油圧配管が無くすっきりとした構造となっています.
少し見難いですが.開いたパネルの後方に赤い四角枠が確認できますが,
この内部にRAT(ram air turbine)が内臓されてます.


こちら,各航空機のタイヤ置き場ですが,機種毎にわかりやすい表示となっていました.
見学者にも以前よりわかりやすくなったと思います.


JA806Aの左主翼下面ですが,さてこの穴はなんでしょうか?.答は主翼内の燃料タンクの保護の目的からです.
燃料タンクは上空で燃料が減ると負圧が生じます.つまり燃料が減る事で外気圧と内圧の差が発生し,
タンクがペチャンコになるからです.そこで.この吸気口により外気を取り込みタンク内圧と同じにする事で,
タンク破損を防止します.


JA806Aのエンジンカウルを開いた所です.左右のカウルが開いており,内部構造が良くわかりますね.
ファンブレードも一段なのがわかります.NO STEPと表示されているは,ボルテックスジェネレータです.


JA806Aの風圧調整口(アウトフローバルブ)です.上空では、飛行機はエンジンから抜き取った高温高圧の空気を,
エアコンに導き,機内に送り込んでいます.しかし,それだけでは送り込んだ空気で満たされてしまい.
飛行機が風船のように膨らんでしまう事になります.この,アウトフローバルブの開度を調整する事で,
気圧がコントロールできる仕組みになっています.


JA806Aの中央翼フェアイングにあるエアインテーク,上部の四角い形状の物が,エアコン用,
下部の突き出した四角板の方が機内与圧用の空気取り入れ口です.


JA806Aの左メインギアボックス内の構造がわかると思います.其処らじゅうに注意書きがありますね.
下部のギアボックス点検口が開いています.配管の数はやはり従来機と比較すると少ないですね.


こちらJA806Aのノーズレドームのクローズアップです.
ノーズレドームの表面には被雷に備える ライトニングアレスター(避雷器)がはっきり確認できると思います.
B787のノーズレドームですが,上方向に開きます.よく見るとヒンジが確認できますね.


こちらJA806Aのノーズ下部に装備されている.凍結感知センサー(ICE DETECTON)です.
このセンサーはHeatingされており,飛行中は4万Hzで振動しており,飛行中にセンサーが氷結を始めると振動が減衰し,
機体が氷結を始めたのでエンジンや翼の先端等が氷結する恐れが発生するのでHeatingを開始する警告を表示します.


ラッキーでした.この日は大扉が開いており,しかも南風と言う事もり,RWY16からの離陸する機体を撮影できました.
RWY16Rを離陸する那覇行ANA137便B747-400D(JA8965)です.天候が良ければくっきりと撮影できたのですが,一寸残念です.


羽田空港RWY16Rを離陸上昇するJA8965.上空はいい天気だったので,見上げるとこんな感じです.
やはりB747-400Dはパワフルで優雅な離陸ですね.




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Category: 航空

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Comment

JA8094 >>URL

Re: No title

コメントありがとうございます.こちらはTATではなく,ice detectorですよ.こちらの写真をご覧になって下さい.https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ice_detection_probe_on_B787.jpg

Edit | 2017.09.11(Mon) 18:11:12

名無しのごんべい >>URL

No title

ice detectorの写真間違ってませんか?
写真はTATのように見えるのですが、、、

Edit | 2017.09.11(Mon) 15:36:56

りん >>URL

Unknown

JA8094さん、おはようございます。
MCの写真、沢山載せてくれてありがとうございます。
また勉強になりました。
前回MCに行ったときは、何だろう?と思いながらみていたので、今回はまた違った見方ができそうです。
MCから見る飛行機はすごい迫力ですよね!
私もいつも、夢中で写真を撮ります。B747が撮れたんですね!
今日はまたMCに行ってきます。
さて、どんな写真が撮れるか楽しみです。
カメラもバッチリ、お天気なので、ワクワクしています(笑)

Edit | 2013.05.09(Thu) 07:30:24

ja8094 >>URL

Unknown

りんさん.こんばんは.
今日機体MCの見学会だったみたいですね.blogの記事がお役にたてたならいいのですが,やはり空港ではみられないアングルや至近距離から航空機を見れるのは醍醐味ですよね.天気も良かったですし,カメラも回復したみたいですね.機体MCの帰りは空港で撮影でしょうか?.

Edit | 2013.05.09(Thu) 18:06:18

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Author:JA8094
BOEING 747の大ファン.ANAGrの機材を中心に,空港で撮影した機体や,機体整備工場で整備中の機体のトリトンブルーの機体達の紹介に加え,航空関係全般のお話や,様々な情報,その他趣味の話なども掲載してまいります.どうぞ宜しくお願い致します.プロフィールのアイコンはANAより使用許可を頂いております.

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