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B787の改修週内に完了,今後は・・補償交渉や信頼回復課題.

2013.04.25 Thu

B787の改修週内に完了,今後は・・補償交渉や信頼回復課題.

こんばんは.
本日の日経の記事からです.

B787の運航再開に向けた改修作業を週内にほぼ終える見通しとの事.
改修が終われば米連邦航空局(FAA)など各国当局が正式に営業運航の許可を出す.
1月の相次ぐ発煙事故で起きた安全問題はヤマ場を越え,ボーイングにとっては,
運航停止に伴う航空会社との補償交渉と信頼の回復が次の課題となる.

ボーイングは24日,1〜3月期決算を発表.
小型機が好調で純利益は前年同期比20%増の11億600万ドル(約1100億円)だった.
B787の納入が1月の運航停止直前の1機にとどまり,売上高は3%減った.
マックナーニ最高経営責任者(CEO)は,我々の優先事項は顧客のB787を営業運航できるよう改修し,
納入も再開することだとの声明を出した.

B787の事故原因は依然不明だが,ボーイングがバッテリーシステムからの発煙を防ぐ独自の改善策を提案.
19日にFAAがこれを認めた.ボーイングは改善案に基づいて世界8社が保有する49機の機体の改修に着手しており,
終わり次第,FAAが1/16に発令した運航停止命令を解除する.
日本の国土交通省も週内に認可する方針だ.

航空会社は認可を受けて早急に運航ダイヤを改定する.ANAはは早ければ週内にも試験飛行を始める予定.
ロイター通信によるとエチオピア航空は27日にB787の運航を再開する.
他の各社も試験飛行を経て米ユナイテッド航空が5月末,ANAJALが6月にも営業運航を再開する.

さらに,マックナーニCEOは24日の電話会見で,5月半ばにB787の納入を再開すると表明した.
2013年中に60機以上の納入を見込む.

今後の焦点は,ユーザーである航空8社との補償交渉だ.ボーイングは現時点でB787問題の,
業績に与える影響は軽微としているが,補償交渉の行方次第では負担が膨らむ可能性がある.

特に大きいのがANAJALとの交渉だ.ANA17機JAL7機と合計で納入数の半分を占める.
運航停止で5月末までにANA3601便JAL76便を欠航(減便含む)としている.
ANAは1月の約2週間で14億円の収入減となっているという.

実際の補償交渉では待機パイロットの人件費や振り替え便の使用料など広範な影響が対象になるとみられる.
ユナイテッドやLOTポーランド航空などは新規路線の開設の延期も迫られた.

もう一つの課題はイメージダウンだ.今回は事故原因が特定されないままの運航再開となる.
B787は燃費が良く,中型機ながら大型機と同等の長距離を飛べるため、航空各社の期待は大きい.
運航再開を急いだため乗客から敬遠する動きが出ることも予想される.
ボーイングは事前の試験飛行で安全確認を徹底し,新規販売への影響を最小限に抑える考えだ.

あっと言う間の飛行再開って感じですが,まだ原因究明もできておらず,乗る側の不安や敬遠はあるかも
しれませんね.なんか,事情はわかりますが,急ぎ過ぎた・・そんな感じがします.


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