ANAとJALに対しボーイング社によるB787の改修作業開始される.
2013.04.22 Mon
ANAとJALに対しボーイング社によるB787の改修作業開始される.こんばんは.
ボーイング社が提示したB787のバッテリー改善案をFAAが承認した事から,早速動きがあった様です.
ANAとJALは4/22,B787のバッテリーシステムの改修を開始した.
ボーイングから改修手順を示したSB(Service Bulletin)が21日に到着作業が可能になった.
改修作業はボーイングの作業チームが実施.ANAは作業工程の確認や立ち会い,改修後に受領する際の点検を行う.
ボーイングでは1機あたりのバッテリーシステムの改修期間は5日程度とみている.
ANAが現在保有しているB787は17機で,
ANAによるとバッテリー改修は作業箇所ごとに複数の機体を同時並行で進められるとしている.
7機を保有するJALも21日にSBを受領.きょう22日から改修作業に着手.
B787のバッテリーシステム改修については,
現地時間19日に米国連邦航空局(FAA)がボーイングによるB787のバッテリー改善策を正式に承認した.
FAAは来週にも運航再開を正式に認めるAD(Airworthiness Directive:耐空性改善命令)を発令する見込み.
米国家運輸安全委員会(NTSB)もB787のリチウムイオン電池システムに関する公聴会を23日と24日の2日間開催し,
ボーイングやバッテリー製造元のGSユアサ,充電システムなどを製造した仏タレスの技術者らが出席するとの事.
国土交通省航空局は,公聴会の結果を待ってからANAとJALに運航再開を承認する見通しである.
ANAでは運航再開後の初便を現時点で決定していないが,
これまで深夜に羽田と那覇を結ぶ旅客機の貨物室のみを使う貨物便にB787も投入していたことから,
乗客を乗せない貨物便が初便となる可能性は考えられるという.
また,これまで旅客便を運航していた路線で運航再開前に訓練飛行を実施することも検討しているとの事.
Service Bulletinとは
機体メーカーは,その製造した機体を運航する航空会社に対し,継続的な技術的な支援を行います.
その結果として,機体メーカーは生産した機体ごとに運航が継続される限り,技術的な支援を継続します
もしも機体に問題が生じた場合,運航する航空会社は直ちに機体メーカーにその問題を報告します.
また,機体メーカーは,同型機を運行する他の航空会社に対しても,
問題箇所の指摘とそれを解消するために必要とされる作業手順、整備・操縦方法の変更などを指示する.
日に日に,B787の飛行再開に道筋が出てきましたね.
機体MCでも,改造作業が始められるのではないかと思います.
この時期に見学に行くと作業光景が見れるかもしれませんね.
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Category: 航空
Comment
hirara >>URL
Unknown
バッテリー焼損の再現ができなかったのが残念ですね。
ただ、いきなりボンは無いのでしょうから、点検間隔を詰めておけば予兆は発見できるし、最悪バッテリーが燃えてもとして改善策の実施も行ったので良い方向だと思います。
完璧な安全など存在しないので、慢心せずに日々の改善が大事なのだと思います。
ただ、いきなりボンは無いのでしょうから、点検間隔を詰めておけば予兆は発見できるし、最悪バッテリーが燃えてもとして改善策の実施も行ったので良い方向だと思います。
完璧な安全など存在しないので、慢心せずに日々の改善が大事なのだと思います。
Edit | 2013.04.24(Wed) 00:54:24
ja8094 >>URL
Unknown
hiraraさん.こんにちは.どうしても,リチウムイオンバッテリーに拘ったって感じですね.やはり,従来型バッテリーに変えて形式証明を取るには時間が掛かり過ぎるって事情もあるかもしれませんね.リチウムイオンを安定させる技術が開発されるとオオですよね.そこはやはり日本の技術で開発されるといいですが,
Edit | 2013.04.25(Thu) 12:14:21