JALのエアバス機乗り換え検討は稲盛和夫・名誉会長の意向か!?
2013.04.19 Fri
JALのエアバス機乗り換え検討は稲盛和夫・名誉会長の意向か!?こんばんは.
週刊ポストにこんな記事がありました.
以前,このブログでも紹介しました.JALのエアバス機導入の検討に関する記事です.
http://ja8094.jp/blog-entry-267.html
3月末,米ボーイング社と世界の空を二分する欧州の航空機最大手・エアバス社のファブリス・ブレジエCEOが,
安倍晋三首相と会談した.ボーイング社のB787が事故によって運航停止に追い込まれており,
エアバスを売り込む絶好の機会となった。
日本の航空機市場は世界でも数少ない米国の独壇場で,現在JALは機体の100%,
ANAも88%をボーイングから購入している.
各国の主なナショナルフラッグはリスク分散のためにどちらからも導入するケースが多い.
ボーイングのお膝元・米国でも,ユナイテッド航空,デルタ航空などはエアバス機を保有している.
日本は極めて特殊といっていい。
航空評論家の秀島一生氏がその理由を語る.
エアバスは近年,急激にシェアを伸ばしているが,そこには利点がある.
例えば,エアバスはどの機種もコクピットが似ているから,1つ免許があれば他の機種の免許も取りやすく,
パイロットの訓練コストが安い.だから各社はリスク分散の意味でも2社から買う.
しかし,日本では日米安保を背景に民間機も戦闘機同様,いわば国策として米国から買ってきた.
とくに政府系の特殊法人として発足したJALは自民党の影響力が強く,ボーイングが当然という体質で,
日本の狭い国土には合わないジャンボ(B747)を100機以上も購入した.
エアバスが総2階建ての超大型機A380を売り込みにきたときには,JALもANAも見向きもせず,
いち早く新型A380を導入したシンガポール航空に日本-シンガポール路線の客を奪われてしまったほどです.
何より,B787の事故が1社依存のリスクを物語っている.1月の事故以来,
JALは減便による3か月間の損失が約11億円になる。
JALがついにエアバスに乗り換えるとなれば方針の大転換だ.
同社は使用機材についてはあらゆる可能性を検討していると,
エアバス調達の可能性を否定しないが,背景には経営再建を担った同社の稲盛和夫・名誉会長の意向があるという.
稲盛さんは,使用機材の調達先を分散してリスクを減らすべきだと主張してきた.安全性の問題解決が長引くなら,
先にエアバス採用を決定した方がANAを出し抜くことができる.
パイロット出身の植木義春・社長はじめ稲盛派の幹部にはエアバス導入論が強まっていると言う.
この評論家には申し訳ないかもですが,一寸考えが偏っている気がします.
ボーイングでも,B767とB757は共通ライセンスですし,B777とB787も共通ライセンスに移行する,
プログラムが始まります.また,B747が日本の狭い国土に合わないとは何をもって言っているんでしょうね?.
政治的な背景もあるかもしれませんが,B747がJALの業績に貢献したのは確かですし,
B747あっての今のJALのはずです.その時はエアバス社は存在していませんでしたしね.
大量輸送時代を切り開いてきたパイオニアでもあるB747をJALが選択するのは当時としては必然的だと思います.
またボーイングだけとありますが,JALは以前ダグラス社の機体も運用していました,
決してボーイングだけではないはずです.
A380についてJALもANAも見向きもせずとありますが,両社とも,次期大型機の後継機として,
A380の検討したのは確かなはずです.ANAでA340の導入検討もされましたが,
結果はB777-300ERに決まり,A340自体は製造中追い込まれています.
エアラインが選定比較してボーイング機に決定したのが,事実だと思います.
ご覧頂きありがとうございます.宜しければクリックして頂けると嬉しいです.

にほんブログ村
- 関連記事
-
- B787問題,FAAがバッテリー出火トラブルを防止する新たな設計を承認.
- B787運航再開へ??
- JALのエアバス機乗り換え検討は稲盛和夫・名誉会長の意向か!?
- 6月にもB787の運航再開へ・・米FAA認可の方針,ANA・JALも6月にも飛行再開の予定.
- FAA,B737欠陥で改修命令・・ANAやJAL影響軽微・・・
Category: 航空