ミドリムシがジェット機を飛ばす!!,バイオ燃料2018〜2020年にも実用化.

2013.04.16 Tue

ミドリムシがジェット機を飛ばす!!,バイオ燃料2018〜2020年にも実用化.


こんばんは,
日経ヴェリタスの記事からです.

世界的なエネルギー危機に備え,トウモロコシや廃木材などを原料にしたバイオ燃料の利用が進んでいます.
その次世代版の原料として注目されているのが,ミドリムシなど顕微鏡で見ないとわからないような小さな藻類.
自動車や航空機の燃料として,10年以内の実用化を目指し,研究開発が進んでいます.
ミドリムシジェット機が飛ぶ日も,意外に近いかもしれません.

世界人口の増加や新興国の生活水準の向上などを背景に,石油の使用量は年々増え続けており,
枯渇を心配する声が出ています.そんな中,石油に代わるエネルギーとして存在感を高めているのが,
バイオ燃料です.その中でもトウモロコシやサトウキビなどを発酵・蒸留して取り出したエタノールを燃料に使う,
バイオエタノール」が,まず実用化されました.欧米では政府が利用を規制で後押ししたため,
需要が急拡大しています.民間調査によると,バイオエタノールを中心としたバイオ燃料の2011年の世界生産量は,
6000万トンで,2000年の6倍以上に増えました.

一方,それが食料の供給不足や価格高騰を招くとの指摘もあります.本来,食用に作っていた畑の一部を,
燃料用に振り向けるためです.昨年,約50年ぶりともいわれる大干ばつに襲われトウモロコシ価格が高騰した米国では,
バイオ燃料の利用を促す規制の見直しを求める議論が巻き起こりました.

そこで食料と競合しない,藻類を使ったバイオ燃料に期待が集まっています.
植物に含まれる葉緑体が持つ光合成の機能を活用して,太陽光と水,空気中の二酸化炭素(CO2)から,
油をつくる仕組みです.

ユーグレナは藻類の一種のミドリムシから航空機に使うジェット燃料を生産する研究をしています.
すでに100種類を超えるミドリムシから,ジェット燃料に適した油を光合成で作り出せる種をほぼ特定しました.
国際標準化団体ASTMインターナショナルから,ジェット燃料全体の50%まで混ぜてもよいという許可も受けました.
品質については問題ないというわけです.

残された課題はコストです.これを解決するため,国内の名だたる大企業が協力しています.
日立製作所は石垣島にミドリムシの大量培養に向けた試験設備をつくりました.
太陽光を利用できるうえ,投資が少ない屋外培養の試験設備を設け,実証実験を進めています.
ただ屋外では他の藻類が混入して増殖したり,雨で培養液が薄まったりするリスクがあります.
培養液のかき混ぜ方,成分を工夫して外部環境に強い培養法を探っています.

ミドリムシから取り出した油をジェット燃料に仕上げる研究はJX日鉱日石エネルギーが担っています.
2018年の実用化を目指しています.

ANAユーグレナに出資したのは,温暖化ガスの排出に厳しい欧米で,
バイオ燃料を調達する手段がなければ,新たな路線開設に影響が出かねなくなっているからです.
ユーグレナは国内で1年間で使われるジェット燃料10%約900億円分が,
いずれミドリムシ燃料に置き換わると期待しています.

エネルギー危機の救世主になる候補者はミドリムシだけではありません.
バイオベンチャーのネオ・モルガン研究所も,藻類の一種である「榎本藻」から,
石油に極めて近い成分を持つ油を生産する技術を研究しています.薬品処理によって突然変異を促し,
効率的に油をつくり出せる藻を開発しました.藻の乾燥重量の50%以上に相当する油を取り出せるそうです.

屋外培養の実証実験も進んでいます.マレーシアでは0.4ヘクタールの池で試験培養しています.
夏までに6ヘクタールに拡大する予定です.
仮に500ヘクタールの土地で大規模培養して作った燃料を売るとすると,
今の技術では1リットル=300円程度.これを1リットル=100円で売れるようコスト削減を進めています.
実現すれば,既存の燃料と競争できる水準に達するとみています.

IHIネオ・モルガンの技術を応用し,量産設備の研究をしています.
横浜事業所で試験プラントを建設中.来月にも完成する見通しで,2020年の実用化を目指しています.

このほかデンソーが藻類を使ったバイオ燃料を,工場の廃熱で培養する実験を進めています.DICも,
藻の培養技術を米社に供与するなど,国内大手メーカーが開発にしのぎを削っています.

世界の石油市場は年間300兆円を超える規模.国内メーカーが藻類を使ったバイオ燃料をいち早く実用化できれば,
資源小国の日本にとって貴重な国産燃料に育つ可能性も秘めているとの内容.

バイオ燃料,ANAでは,B787-8(JA808A)がデリバリーされる際にバイオ燃料でデリバリーされましたが,
残るはコストと大量生産の仕組みだと思いますが,それがクリアできれば実用化の目途が立ちそうですね.
ほんと,ミドリムシがジェット機飛ばす日も近いかもしれませんね.



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