ANA B787は電気配線ミスか・・?!
2013.02.21 Thu
ANA B787は電気配線ミスか・・?!こんばんは.
ANAのB787(JA804A)が高松空港に緊急着陸したトラブルで,運輸安全委員会(JTSB)は20日,
トラブルのあった機体の電気配線に設計ミスがあったことを明らかにした.
同機は開発段階の試験飛行に使われ,初期の配線ミスを見つけてボーイング社が設計図を改訂した後も,
そのままの状態で運航していたと言う.
安全委は,発煙との関連性は低く,飛行中の機体の安全性に影響はなかったとしている.
発煙したメインバッテリーへの過充電が,
フライトレコーダー(飛行記録装置)上は確認されなかったとされる,
出力データへの影響について精査する.
安全委によると,高松空港に緊急着陸後,
全てのスイッチを切ったのに主翼両端と尾部にある3つの航空灯(ナビゲーションライト)が点灯し続け,
補助動力装置(APU)用バッテリーの電源コネクターを外すと消灯したという.
その後の調査で,本来はそれぞれ独立しているはずのAPU用バッテリーの主配線と,
メインバッテリーの主配線が,他の電気回路を経由してつながっていたことが判明.
メインバッテリーが異常を起こし,回路内の電圧の均衡が崩れたのが点灯の原因とみられるとの事.
ボーイング社はB787の設計図をこれまで複数回改訂しており,最新は2012年9月版.
少なくとも11年11月の改訂までに今回問題となった配線の誤りに気付き,設計図を改めていたが,
発煙したJA804Aは初期の設計のままだった.
他にANAが保有し,羽田空港に駐機中の同型機2機を初期の誤った配線のまま運航していた可能性があるという.
メインバッテリーと主配線の間には電流の逆流防止装置があるため,
異常配線でAPU用バッテリーからの電流がメーンバッテリーに流れ込んだ可能性は低く,
安全委は,発煙に直接関係があるとは考えていないという.
今回の件はバッテリー問題には起因しない様ですが,
電気飛行機と呼ばれる程,電子化された航空機なので,
配線作業も従来機とは比べもにならないと思いますが,そうは言っても
品質の問題がある訳で,きちんとした改善策を実施して貰いたいですね.
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Category: 航空