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ANA機体メンテナンスセンターへ行ってきました!!.

2013.02.18 Mon

ANA機体メンテナンスセンターへ行ってきました!!.

こんばんは.
先日ANA機体メンテナンスセンターへ行ってきました.
当日はB767-300が2機,B787-8が3機,そしてB777-300(JA735A)が1機,C整備を行っていました.
今回はこのB777-300(JA735A)の整備状況を少しですがご紹介したいと思います.

先ず,C整備ですが,定期点検の一種でANAでは,3,000〜6,000飛行時間の航空機を対象に
約60人の整備士が約10日かけて実施する整備です.
当日は,機体パーツやパネルが外された状態でした.
クリックすると大きくなります.
2012/02/15 ANA機体メンテナンスセンターにて撮影(ANA掲載許可取得済)

JA753A機体後方から撮影,中央にテールスキッドが確認できます.右側の棒状の物はジャッキです.



こちらは機首方向からの光景です.右主翼下部付近にジャッキが確認できますね.機体をジャッキアップして
整備を行っている事がわかります.


こちらは,左主翼の後方です.ここにはフラップがありますが,外されているのがわかります.
黒い矢印が見えますが,これは主翼根本にペイントされている緊急脱出の際の誘導のマーキングです.
メインギアの支柱も確認できますね.支柱には細い油圧配管が確認できます.
また,矢印マーキング横の板状のものは減速する際使われるスポイラーです.


胴体下部左側フェアリングのパネルが外されているのが確認できます.
円筒形の胴体に骨格を組んでフェアリングが装着されている構造なのがわかると思います.


機首左側のフェアリングが外された状態です.黄色く見えるのは防錆剤が塗られています.


左側主翼のスラットの稼働部分の骨格です.フラップを下げると,このスラットも前方向に下がり
主翼の翼面積を大きくし揚力が大きくなります.


外された左主翼のスラットです.


こちらは,右主翼のスラストの裏側です.可動部の蝶番が確認できます.後方にはエンジンのカウルカバーも見えますね.


垂直尾翼です.前縁が外されて骨格が確認できると思います.軽量化の為.
骨格に所々丸い穴が開いてるのがわかると思います.


一寸見難いかもしれませんが.タイヤ付近の床が下に下がっている事がわかります.
つまりこの機体はジャッキアップで宙に浮いている状態です.


左ノーズ付近のクローズアップ,中央の穴ですが.機内の各コンパートメントを冷やした空気をファンで強制排する排気口です
.B787ですすが出ている写真が公開されていますが,B787ではこの箇所から煙(すす)が出ました.


右エンジンの内部燃焼部分のパーツになります.肌色の物は防弾チョッキにも使われているポリアラミド繊維です.
航空機では,弾丸を防ぐ目的ではないですが,何らかの事情でエンジンのタービンブレードが破損した場合,
タービンブレードがエンジン外部へ飛び散る(タービンミサイル)のを防ぐ事を目的としています.


機首左側の主翼着氷監視灯です.パイロットが主翼への着氷を確認する際に灯される明かりです.


ノーズギアボックス内部写真.右上の四角い穴はカメラ窓.中央の穴はギアの点検口です.
Yの字の左右に板が見えますが,これは,タイヤの回転止めです.ノーズギアにはブレーキがないので.
離陸時ノーズギアを収納する際,この板にタイヤを擦り付けてタイヤの回転を停止させます.



ノーズ右側の点検の光景です.カーゴドアが開き内部が確認できますね.
右主翼は下部パネルが外され骨格が見えていますね.


機首右側ノーズ部分,センサー類には,視認の為タグを取り付けます.また,ピトー菅の先端の開口部には
遺物混入を防止する為カバーがかぶさっています.紙コップ状の物で覆われているものはAOAセンサー(angle of attack )センサーで,
航空機と風の角度(迎え角)を検知するセンサーです.



こちら.左側メインギアと胴体部分の結合部分の写真になります.本来はこの場所は左側フラップの付け根にあたる箇所ですが,
フラップは取り外されており,胴体側内部が確認できます.複雑な作りになっているのがわかると思います.


ご覧頂きありがとうございます.宜しければクリックして頂けると嬉しいです.
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Category: 航空

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Comment

u/d8965 >>URL

Unknown

JA8094さん、こんばんは。

私も先週見学に行き実際にJA753Aを見ましたが、このブログも非常に参考になりますし、自分の撮った写真を確認するときの勉強にもなります。

フェアリングの外された機体内部の黄色は防錆剤によるものなんですね。

私が行ったときは、スラットは外されていませんでした。スラットの骨格も非常に興味深いです。ノーズギアの回転止めの板は知りませんでした。

Edit | 2013.02.18(Mon) 20:19:34

ja8094 >>URL

Unknown

u/d8965さん.こんばんは.なかなか細かい作業もあるので,写真をアップするだけではわからないかと思い簡単に解説を加えていますが,撮影された写真の確認で参考になるとの事ありがとうございます.ノーズギアにはブレーキが無いのは意外に知られていないみたいですね.

Edit | 2013.02.19(Tue) 17:44:39

B4 >>URL

Unknown

さすが同じ日だけあって、自分の写真と似てますので、おかげで注釈が書き込めそうです!ありがとうございます。このまえ書いていらしたドレン受けも実際に運搬されているのも見る事ができました。きっと知らなかったらわからなかったと思います。これからもいろいろ教えて下さい。今日職場に行ったら、この日同僚は石垣に行ってたらしいです。でもジャンボではなかったようです。もっと早く知っていればお見送りしたのに~です。

Edit | 2013.02.20(Wed) 01:17:00

ja8094 >>URL

Unknown

B4さん.こんばんは.いえいえ,お役に立てて幸いです.でわたくし・・肝心のJA753Aの全景を撮影するを忘れてました(汗)(笑).
今度は是非機体MCの見学ご一緒したいですね.ご迷惑でなければアドレスなど教えて頂けたら嬉しいです.

Edit | 2013.02.20(Wed) 20:45:29

NALU >>URL

Unknown

JA8094さん こんばんは お久しぶりです

いつもブログ楽しみに拝見させていただいてます
機体メンテナンスセンターでの普段目にできない貴重なお写真、ありがとうございます

いつもながら時間を忘れついつい見入ってしまいます
ジャッキのドアップ(オイオイどこに食いついてんねん(`Д´))、
外板パネルを外した内部の構造、翼内部、スポイラー可動機構やスラット本体、着氷監視灯等々
初めて目にするモノばかりです。
回転止め板にタイヤが接触した時かなり大きな音や、発熱、においが出る様に思いますが今まで気が付きませんでした。このお写真ではタイヤ痕がありませんが洗浄された後ですかね。
それと気になったのが足場の端部機体に接する箇所に金魚すくいの”ポイ”のような輪っかが写っていますが何でしょうか?

伊丹のANAMフェンスの外からではここまで細かな部分は見れないのでとっても羨ましい限りです
また次回のお写真を楽しみにしています。

Edit | 2013.02.21(Thu) 03:21:40

ja8094 >>URL

Unknown

NALUさん.こんばんは.大変ご無沙汰しております.お変わりありませんか?
ジャッキアップはやはり気になりますね.3点で機体をアップしているわけですし,ノーズギアの回転止めですが,タイヤが当たるのはたぶん裏の方じゃないかと思います.金魚すくいのポイは赤い輪っかに見える奴でしょうか?.別の写真を確認しましたが,梯子の手すりに様です.
伊丹のANAMでも見学会やればいいんですけどね.私も塗装作業とか見てみたいです.コメントありがとうございました.

Edit | 2013.02.21(Thu) 20:40:14

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Author:JA8094
BOEING 747の大ファン.ANAGrの機材を中心に,空港で撮影した機体や,機体整備工場で整備中の機体のトリトンブルーの機体達の紹介に加え,航空関係全般のお話や,様々な情報,その他趣味の話なども掲載してまいります.どうぞ宜しくお願い致します.プロフィールのアイコンはANAより使用許可を頂いております.

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